In Jazz(はてなダイアリー版跡地&元『My Favorite Things』)

ジャンル不問で好きなものを最小単位で語るブログ

#01:John Coltrane / My Favorite Things

周りの人に触発されて、自分もはてなブログやってみるかーということで。

始めてみました。

ブログの名前の説明のとおり、自分の好きなものを語りますよ。

ジャンルは不問。

でも、ただそれだけじゃ面白くない。

「最小単位」って条件を付けてみました。

音楽だったら1曲、漫画やアニメだったらこの1話っていうような。

区切り方はさまざまですが、そういった風に語っていきます。

第一回の今回はブログの名前にもしたこちらの曲。


My Favorite Things - John Coltrane - YouTube

有名な曲ですね。

多分、皆さん。JRの「そうだ、京都へ行こう」のCMでお馴染みかと思います。

 

そうだ京都行こう My Favorite Things - YouTube

元の曲は映画「サウンド・オブ・ミュージック」の挿入歌。

主演のジュリー・アンドリュースが家庭教師することになったトラップ一家の子供たちに歌う曲。

My Favorite Things - Julie Andrews - YouTube

とまあ、今やスタンダードナンバーとして有名な曲ですね。

これをジャズとして演奏したのが冒頭に上げたジョン・コルトレーン

彼が61年に発表したアルバム「My Favorite Things」に収録されています。

マイ・フェイヴァリット・シングス(+2)

マイ・フェイヴァリット・シングス(+2)

えーと、コルトレーンはソプラノサックス(ジャケットで吹いている楽器)を用いてこの曲を演奏。

これが契機でいまいちジャズの中ではマイナーな楽器であったソプラノサックスを一躍有名にした1曲ともいわれます。

ちなみにジャズでよく使われるのはテナーサックス。

おそらく皆さんがサックスといわれて真っ先浮かぶだろう形のそれです。

オリジナルでジュリー・アンドリュースの歌うヴォーカル・メロディを

ソプラノサックスの甲高い音色で吹くと、あら不思議。

神秘的な響きに聞こえてくる。

それを脇で支えるマッコイ・タイナーのピアノ、エルヴィン・ジョーンズのドラム。

息の合った演奏の中、水を得た魚のようにサックスを吹かすコルトレーン

そしてこれが彼の最初のヒット曲となり、後に代名詞の1曲となります。

なにはともあれ、メロディが素晴らしいんですよね。

オリジナルの歌唱もまたいいんですけど、

コルトレーンのソプラノサックスの旋律がよりノスタルジックな趣を奏でています。

引き付けて、離さない魅力があるんですよね。

それでいて非常に滑らか。流麗とでもいいましょうか。

オリジナル版は歌詞の音韻が非常にリズミカルに聞こえますが、

コルトレーンの演奏は息継ぎの切れ目なく次から次へと流れていく。

「シーツ・オブ・サウンド」と形容された彼のスタイルが反映されているのでしょう。

この曲の魅力とメロディの美しさを見事引き出した演奏だと思います。

おそらくコルトレーンがこのように取り上げなかったら、

今のようなスタンダードナンバーにはなっていかったかもしれませんねえ。

 

 

…といった具合に今回はここまで。

次回をお楽しみに。

それでは。