世間はGW突入ということで連休モード。
いかがお過ごしでしょうか。
さて2回目も適当に行きましょう。
New Year Rock Festival 9th1982 特番 シナロケ 裕也 力也 レモンティ ...
さて。
シーナ&ザ・ロケッツの「レモンティー」。
前のめり感満載のガレージロックです。
ゴリゴリとギターリフを刻む鮎川誠がかっこいいんです。
初めて聞いたのは「スネークマンショー~急いで口で吸え!」というアルバム。
スネークマンショーにはいろいろ説明が必要ですが
かいつまんで説明すれば、80年代を席巻したラジオコントプログラム。
元々、YMOが好きでしたので「増殖」とかも良く聞いてたんですよね。
こういうこと言うと「お前トシいくつだ?」とよく言われるんですが、まあw
そんなこんなでパンク&ニューウェーブの文脈で聞いてました。
カラッとしてて抜けのいいサウンドはあの時代の空気感といえそう。
でも彼らのオリジナル曲ではないんですよね、これ。
※上の動画は0:50辺りから「レモンティー」です。
シーナ&ザ・ロケッツのメンバーにしてフロントマンの鮎川誠さんが在籍していた、
サンハウス自体は「めんたいロック」といわれる一派の一つで、
その名のとおり、博多及び九州出身のR&B、ブルーズを基調とした
ソリッドなロックを鳴らしていたバンド勢ですね。
シーナ&ザ・ロケッツよりかは汗臭い感じになってます。
これもこれでかっこいいんですがこれにも元ネタがありまして。
TINY BRADSHAW ~ THE TRAIN KEPT A-ROLLIN ...
元々は1951年のタイニー・ブラッドショウが発表したブルース。
この時点ではまだ「レモンティー」っぽくはないですが。
いくつもカバーされていますので順に見ていきましょう。
ロックンロール黎明期の56年にジョニー・バーネットによってカバーされます。
よりリズミカルにテンポアップしてるのが良く分かるかと思います。
一聴きしてもノリのよさが伝わってきますね。
サビの辺りと間奏で「レモンティー」のリフっぽいのが聞こえてきます。
The Yardbirds - Train Kept A Rollin' - YouTube
そしてクラプトン、ベック、ペイジの三大ギタリストを輩出したザ・ヤードバーズの65年版。
まんまじゃねーか!!
というツッコミもごもっとも。
ちょっと歌メロが違うだけで曲展開はほぼまんまなんですよねえ。
しかし「レモンティー」の作詞作曲クレジットには、
元ネタである「Train Kept A-Rollin'」の記述は一切ありません。
作詞:柴田浩之、作曲:鮎川誠となっています。
なんとも不思議。(しかも本人たちはオリジナルと言っているそう)
いやいや。
ここまで似てる、というか同じだと勘繰りたくもなりますってw
ただまあパクリだとしても、曲のかっこよさは変わらないので、
翻案して、自分たちの曲として咀嚼したんだろうなあと好意的に解釈するとしましょうw
(咀嚼したにしてもワイルドすぎる嫌いもあるが)
自分は「レモンティー」、好きですよ。
「Train Kept A-Rollin’」もわりと隠喩的にエロい歌詞ですが。
「レモンティー」は歌詞にビッチっぽいエロさがあって、
女性が歌うと非常にセクシャルなんですよねえ。
そういう点では「レモンティー」が勝っている部分なんですけども。
シーナ&ザ・ロケッツの中でもバージョン違いがあるのですが、
中でも一番好きなのは最初に言ったスネークマンショーに収録のもの。
ソリッドかつ勢いのある演奏な上にギターソロも脂が乗っている三拍子そろった名演かと。
といった、ところで今回はここまで。
ではまた次回です。
今度は音楽ネタじゃないものにしましょうかね。
※しかし「Train Kept A-Rollin’」はヤードバーズのバージョンを基調に
さまざまなバンドにカバーされてますので聞き比べてみるのもありですね。
' - YouTube
The Clash - Train Kept A-Rollin' (live) - YouTube
TRAIN KEPT A-ROLLIN' - Aerosmith (Get Your ...