In Jazz(はてなダイアリー版跡地&元『My Favorite Things』)

ジャンル不問で好きなものを最小単位で語るブログ

少女☆歌劇レヴュースタァライトQ&A〜ガイド・トゥ・スタァライト


新年一発目の記事です。
皆さん、もうこちらの特報PVはご覧になったでしょうか?

ハイ。
これを書いている時点で昨日、公開になりましたアニメ「少女☆歌劇レヴュースタァライトの放映時期がついに確定。2018年の夏に放映が決まり、昨年公開のPVに始まって、舞台初演(全日観劇したわけではないですが)から追いかけているファンとしてはようやくこの日がやってきたのかという感慨と大きな期待しか感じられない特報映像でした。


とはいえ、です。
現状、映像がアニメPVしかない上、ネット上には舞台公演の映像もダイジェストしか公開されていないので、作品がどういう物語かを知っているのは昨年9月の初演、明けて今年1月の再演を見た人間のみという状況です。初演、再演含めてたったの6日間の公演しか行われていない為、物語の内容は知る人ぞ知るというクローズドな環境に終始しています。
また舞台を見ただけでも、提示されている情報の全容は明らかになっていない部分もあって、情報が渇望されて仕方ないという生殺しな状況が続いてるのも確かです(笑) いや真面目に。最初のPVが昨年4月ですから、そこから数えても10ヶ月。舞台初演から数えても3ヶ月強、そこからなおかつ半年待つわけですから、気の長い話であることは確かです。
そこで今回は自分でも情報をまとめるのを含めて、Q&A方式で現時点での作品紹介をしてみたいと思います。自分もそうだったのですが特定の層には強烈にぶっ刺さる作品なので、いち早く物語の触りだけでも知りたいという人のための紹介にしたいなあと思います。もちろん出来る限り、物語のネタバレを避けつつ、基本情報を共有したいと考えてます。筆者は初演と再演と見てきてますので、もうどっぷり嵌ってる人間であることを鑑みつつ、どういう作品なのかを知っていただければなと。
とりあえずあまりQ&Aの数が多くても仕方ないので、10くらいにまとめて、ざっくりと説明してみたいと思います。

Q1.そもそも「少女☆歌劇レヴュースタァライト」ってどんな作品?

A.ブシロードネルケプランニングキネマシトラスを原作とするミュージカル×アニメの「二層展開式少女歌劇」と銘打たれた、新感覚のエンターテイメントプロジェクト作品です。メインキャスト9人は2.5次元舞台、アニメーションと同じキャストが担当し、互いをリンクさせながら、2.5次元舞台の新しいスタイルを目指すもの、というのが公式の発表です。
要は舞台演劇とアニメが同じキャストで繰り広げられる物語ということです。

Q2.二層展開式少女歌劇ってどういうこと?

A.上でも説明したように、舞台演劇とアニメーションが連動していると思っていただくと分かりやすいかと。舞台演劇とアニメーションがそれぞれ別個で成立する作品ではなく、二つ合わせて「一つの作品」として進行していく物語となっています。

Q3.舞台を見ていなくても大丈夫なの?

A.大丈夫じゃないです。
昨年の9月と今年1月に公演された「#1」は実質的に物語の「序章」的位置づけで物語が展開されているのですでに物語は始まっているというのが現在の状況です。おそらくTVアニメでもその辺りのフォローはあるでしょうが、「二層展開式少女歌劇」として物語が連動しているのでより深い読み込みをする場合はアニメのみだと片手落ちになる可能性があります。

Q4.一体全体、どんな物語なの?

A.詳しくは公式サイト(少女☆歌劇 レヴュースタァライト)ご覧ください。
……というのも野暮なので、舞台版のパンフレットにあるあらすじを抜粋してご紹介しておきましょうか。以下引用です。
舞台少女たちの学び舎・聖翔音楽学園。
俳優育成科2年A組(※注:彼女たちは99期生)の愛城華恋、天堂真矢、星見純那、露崎まひる、西條クロディーヌ、大場なな、石動双葉、花柳香子は、厳しくも愛情溢れる教師たちに導かれながら、舞台女優になることを夢見て切磋琢磨していた。
そんな平和な学園生活を一変させたのが英国帰りの転校生・神楽ひかり。
彼女の出現を期に突如学園で開催されるオーディションは、トップスタァになれるというたった一人の勝者の座をかけ、おのれの夢をかけて戦うバトルロワイヤルだった……。
以上、引用。
舞台版「#1」ではこのあらすじを軸にミュージカル、殺陣が繰り広げられるという宝塚歌劇のような豪華絢爛なステージでした。
9月の初演観劇後に一気に書いた筆者のレポート記事もあるので、どういった内容のものかはそちらでご確認いただければ。
「少女☆歌劇 レヴュースタァライト -The Live- #1」インプレッション - In Jazz


Q5.それってなんだか「少女革命ウテナ」っぽくない?
A.まあ、誰しもが思う疑問かと思います(笑)

昨年公開になった第一弾トレーラー、そして上にもリンクを張りました最新の特報PVを見ても、その影響を包み隠していないというのは間違いないかと思います。「二層展開式少女歌劇」という形式を考えた時点で、おそらく製作側も意識せざるを得ない作品であるのは否定しないだろうと推測できますね。
じゃあ、違いは何なのかというと「ウテナ」がその物語を語る上でダシに使っていた(前衛)演劇要素がそのままこの作品の中心軸となっています。「二層展開式少女歌劇」と銘打たれていることからも「少女☆歌劇レヴュー・スタァライト」という作品においては「演劇」がメインテーマです。その演劇を軸に、各キャラクターの夢や葛藤がドラスティックに描かれる作品といった所でしょうか。
その点では巡り巡ってガラスの仮面」的な物語でもありますし、それこそ「ウテナ」から先祖返りしたような宝塚歌劇的な物語でもあります。まあ、舞台となる聖翔音楽学園そのものが宝塚音楽学校がモデルとなってるもあり、舞台女優を目指す「舞台少女」たちの生き様が描かれる物語なのです。


Q6.どんなキャラクター(キャスト)なの?

A.これもPVや公式サイトを見れば、設定は把握できるかとは思いますがこんな子達です(以下は最新の特報PVより構成)。

キャストについては、声優経験者は神楽ひかり役の三森すずこさん西條クロディーヌ役の相羽あいなさん花柳香子役の伊藤彩沙さんといった辺りが名の通っているくらいで、その他主演の愛城華恋役の小山百代さんを始め、声優としては新人、あるいは舞台経験者を揃えている感じです。アニメ業界的には名の知られてない人の方が多数です。とはいえ星見純那役の佐藤日向さんはアイドルグループ、さくら学院出身者で「ラブライブ!サンシャイン」にも出演されてますし、天堂真矢役の富田麻帆さんはアニメ「かみちゅ!」のOP曲など歌手活動で知られている方でしょうか。検索をかけてもプロフィールの細かくないフレッシュな人選といったところ。
同時に舞台でミュージカルをやることを前提に選ばれているのでキャスト全員、歌唱力は相応の実力を兼ね備えてている人たちです。

Q7.製作スタッフが気になる

A.これも「二層展開式少女歌劇」という性質上、舞台演出とアニメスタッフがそれぞれ存在します。
舞台の方の演出家は児玉明子さん。元宝塚歌劇団の演出家で異例のスピードで作品を演出したことで話題になった方、とのこと。2.5次元舞台の演出も経験されている実力派という感じです。舞台の脚本家は三浦香さん。こちらも女性向け2.5次元舞台の脚本を多く手がけていらっしゃる(最遊記とか終わりのセラフとかテニミュなど)方でこちらもノウハウに長けた方のようですね。
アニメの方は、監督が古川知宏さん。この方は「少女革命ウテナ」の監督で知られる幾原邦彦監督の下で「輪るピングドラム」の各話演出、「ユリ熊嵐」では副監督を担当された、幾原門下生といっていいお方。だからまあこの作品が「ウテナっぽい」と言われるのもある種必然ではありますかね。脚本は「クロスアンジュ天使と竜の輪舞」のシリーズ構成、樋口達人さん。製作スタジオは昨年の秋クールの話題作「メイド・イン・アビス」を作ったキネマ・シトラス。推移する情報を見ている限り、相当長く制作期間を取っているみたいなので作画については心配がないと思いますし、話題をさらった「メイド・イン・アビス」に続く作品として注目されそうですね。

Q8.現状、話はどこまで進んでるの?

A.まだ始まったばっかりです。
現在、舞台において物語の序章である「#1」が公演終了となっているだけで、新しい展開は夏放映のTVアニメまでありません。厳密に言えば、今月末に電撃G'sマガジンでTVアニメの前日譚となるコミカライズが連載開始する予定になっています。ただ、先ほども言ったように既に「物語の幕は開いている」状態であるということだけは確かです。

Q9.アニメが放映する夏までが長すぎる

A.ご安心ください。楽しみ方は色々あります。
まず、既に舞台のライヴパートで披露されている楽曲が発売されています。

「少女☆歌劇 レヴュースタァライト」1stシングルCD「プロローグ -Star Divine-」

「少女☆歌劇 レヴュースタァライト」1stシングルCD「プロローグ -Star Divine-」

またこれ以外にユニット曲が収録された会場限定シングル「プリンシパル -Fancy You- 」も存在します

これらを聴いて楽しむと言う手もありますし、3月7日には2ndシングル「スタァライトシアター」の発売も決定しています。

また今月よりコミカライズが3本スタートします。
既に2本は連載開始していまして、月刊ブシロード舞台版コミカライズ「少女☆歌劇レヴュー・スタァライト Show Must Go On」(作画:綾杉つばき四コマギャグの「よんこま・すたぁらいと」(作画:巻々廻)が読めます。また1月30日発売予定の電撃G'sコミックにおいてアニメ前日譚「少女☆歌劇レヴュー・スタァライトオーバーチュア」(作画:轟斗ソラ)が連載開始となります。こちらは上記の楽曲の作詞をすべて担当し、アニメでの戯曲脚本と挿入歌作詞を手がける中村彼方さんの脚本の作品となっています。

またアニメ開始直前の6月にはメインキャストのユニット「スタァライト九九組」の1st単独ライヴが開催、さらには舞台版「#1」の再演千秋楽公演を収録したBDが発売となりますので、注目です。

Q10.今から追いかけても大丈夫?

A.これは声を大にして言いたいですが、
まだ間に合います!
直前のQでも書いたとおり、舞台公演を見逃した人のフォローは公式で行われていますので、そちらをチェックしてからTV放映に臨むというのが一番ベターな方法かと思います。おそらく放送直前には舞台版のBDも発売されていることでしょうから、予習するにはまだ半年の猶予があるのでご安心していただければよろしいかと。まだ作品を追うには遅くないので皆さんそれぞれの追い方で作品を楽しめばよいかと思います!


《終わりに》
以上で作品紹介を結びたいと思います。
とりあえず現状把握している情報をがっつり載せたつもりです。物語の内容、考察等々については、余裕があればまたいずれ。現状、放映が半年も先なので、今からネタバレしてもしょうがないし、楽しみを削ぐ事にもなると思いますのでこのくらいでご勘弁を。どちらにしても6月には皆さんの目に触れる機会がやってきますのでそれまで首を長くしてお待ちいただければ。
また10月には新作公演も決定していますので、個人的には一年間楽しめそうなコンテンツになりそうな気配がしています。なんにせよ「ウテナ」好きな人には程度に差はあるかもしれませんが、ぶっ刺さる作品だと思ってますので乗り遅れることのないよう、ご注意を。
そんな所です。いやまあ、ネタバレしていいのであればPV考察とかおもくそしたいんですが、さすがに自重しておきます。舞台を見てるとそのくらいには情報のある映像であるとだけ記して、終わりにしたいと思います。
ありがとうございました。