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神と天使と悪魔と(Angel Beats!雑感)

Angel Beats! 第4話感想を更新しました。
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ライスのアニメ感想:#4 Angel Beats!(4) - Togetter


※更新しました。
ご覧になる方は続きをクリックでお願いします。


さて、更新が遅くなってしまいましたが話を進めることにします。
また与太話的な予測なので、それを踏まえたうえでお読みください。


《まずはOPから》


今回はOPが特別仕様でした。3話から加わった(1話にも出てはいますが)ユイの歌うロックバージョン。
打って変わってワイルドな印象でしたね。


ご覧になってもお分かりになると通り、天使版が白(と言うか透明)基調なのに対してユイ版は黒が基調となってます。


さらに曲も四つ打ちのテクノから、バンドサウンドのロックに。
これも対比のようです。


《でもこれ、何の対比?》
これはOPを見ていて気づいたことなんですが、

このタイトルが現れたときにタイトルと下のラインが明滅する回数が天使版とユイ版で違ってます。


天使版が5回
ユイ版が6回


だから何だよって意見もあるかと思いますがそこをあえて注目してみます。
5と6。
この数字に対して何か意味が込められてるのかな、と調べてみたら、出てきました。

5:キリスト教においては、四大元素に加わる第 5 番目のものとしての「神の息吹」を象徴することもある。カトリック教会では聖痕の意味もある。
6:ここに知恵が必要である。思慮のある者は、獣の数字を解くがよい。その数字とは、人間をさすものである。そして、その数字は666である(新約聖書ヨハネの黙示録13章18節)

どちらも引用はwikipediaより。
5 - Wikipedia
獣の数字 - Wikipedia
6は結構有名ですよね。666といえばホラー映画の「オーメン」が思い浮かびます。
いわゆる獣の数字と言われてて、他にも肉の数字、悪魔の数字とも言われるそうです。
でも、5の方にもこんな意味合いがあったってのはちょっと知らなかった。
そうすると点滅の回数が5回と6回ってのも何か意味がありそうな気がしてきます。


上記の引用から察するに、6=悪魔(あるいは人間)だとすると、今回歌っていたユイはその象徴と言うことになります。
スタッフがそこまで意識してるのかどうかは分かりませんけども、要するに天使版とユイ版のOPの対比は、


天使と悪魔


ってことになりそうです。
OPの曲のアレンジが機械的で理路整然としたストイックなテクノから動物的でアグレッシブなロックになったのも、そういう意味合いが込められてそう。
あと、キャラ紹介も天使版だとカメラが回り込むような演出だったのに対して、ユイ版はカメラがズームアップすると言う演出でした。
前者は立体的な空間を感じましたが後者は平面的な一枚絵を切り取ったような印象。
これも対照的ですね。


ちなみに。
上の引用で「神の息吹」ってなんぞや?と思ったのでこれも調べてみるとこんなのが出てきました。
http://www.christ-ch.or.jp/3_sekkyou/dendou/shito2-1_4.html
以下引用。

神の息吹き
 エゼキエル書第37章を読むと、いわゆる「枯れた骨に対する預言」が記されています。神様が預言者エゼキエルを連れて行って、枯れた骨がるいるいとして重なる谷を見せられました。それは幻(まぼろし)ですからイスラエルの地なのか、バビロンの地なのか、それとも日本の地なのか、区別することが出来ません。とにかく戦争で死んだイスラエルの人々のようです。わたしは今回これを読んだとき、明治維新の戦いの中で薩長連合軍に殺戮された会津の人々の有様とイメ一ジが重なりました。武士だけでなく、百姓も町人も老若男女の区別なく、殺し尽くされて、亡骸は葬ることを許されず、風雨にさらされ、烏や野良犬に食われるままに放置され、会津の地はるいるいたる骨の重なる盆地と化したのです。また、「ビルマの竪琴」という映画を見た人は大東亜戦争の敗戦の結果、インドからビルマの地にかけて、日本兵の骨が山々を埋めた光景を見ておののいたでしょう。また、広島、長崎の原爆も二つの都市を枯骨の谷としました。戦争は悲惨な殺戮をもたらしてきました。それらの骨を集めて墓に葬ったとしても、それだけで解決にはなりません。

 では、何か解決があるのでしょうか。あるのです。それは神の息吹きによる復活の希望です。山野に放置されて枯れた骨や、墓に葬られた骨が聖霊によって甦る希望は、イスラエル民族だけに与えられている特権ではありませんし、日本人だけに与えられている特権でもありません。
いっさいの差別を超えて、神様は聖霊を「全ての人に注ごう」
(使徒2:17)と約束しておいでになります。言い換えれば、
「主の名を呼び求めるものは全て救われる」(使徒2:21)のです。
それは、主の御霊があなたの心の支えになってくださるからです。
そうすれば、生きること、苦しむことが意味のあることになります。

とのこと。
(※これはとあるサイトに載っている説教の一部でエゼキエル書第37章において枯れれた骨に対する預言が記されており、それに関連しての説教みたいです。あらかじめご了承を)
ここで大事なのは「神の息吹による復活の希望」ってところかなあと。
仮想世界説が正しいとなると、死後の世界から消えた人は現実世界に復活してるって事も考えられそうですね。
これもすでに予想はされていますが、それの裏付けになったらいいなあ。
さすがにちょっと細かすぎるか。


《ユイは悪魔?》
で、早速、活躍をしてるユイですが、この作中的に本当に悪魔の象徴なのかと言う。
これも画像を見ていくことにしましょう。

まず一枚目。彼女の風貌に注目。
お尻から悪魔の尻尾が出てる。
彼女なりのファッションで付けてるのでしょうけども、すごく分かりやすい(笑)
身に着けているタイツがゴシックっぽいのもそれを強調してると思います。


あとやたら好戦的ですよね。これが悪魔っていうあれではないですが。
すぐに喧嘩売ったり、なんやらしてる。
すぐ後に日向にゴブラツイストかけられて、ギャグになってますけど、
どちらも中指立ててたら、まさにそれっぽいなあと。


で、これが一番重要だと思うシーンがここ。
前回の岩沢さんよろしく、日向も消えてしまうのか、というところでそのフラグを破壊してるユイ。
前回は天使が岩沢さんを見送って、消えましたが、今回はユイが日向に(コブラツイストかけられたことに対して)復讐する事でそれを防いでいる。
逆パターンとなっています。
つまり天使とは逆の役割を果たしてるんですよね。
天使とは正反対の行動をしてる、イコール悪魔ってことになります。
ここまで見るとユイが悪魔の象徴ってのもあながち間違いじゃなそう。


《駒はそろった?》
天使、それに抗う人間であるゆり(とその仲間)、悪魔の象徴?なユイ。
ヒロインの特徴だけ見て取ると、天使、悪魔、人間のトライアングルになりますね。
さて、そこで問題。


音無は結局誰なのかって言うことです。
またそれか、と言われそうですがしつこく言います。
だって彼がABって作品で一番特異な人物な気がしてならないからです。
今回、日向に対して「お前に消えて欲しくない」って言ったましたね。
これは感想にも書いたことですが、遠巻きに「この世界が消えて欲しくない」と願っているようなモンであるわけで。
実際、願ったら、ユイが邪魔して日向を引き止めました。


岩沢さんの場合はどうだったでしょうか。
彼は彼女から生い立ちや死因を話してますが、人間関係的に接点はなかった。
だから、彼は彼女に対しては傍観者でいられたわけで、あんまり仲間としての意識がなかったんじゃないかと言う推測は出来ます。
会社で言うならば、同じ部署で働く同僚と別部署で働く接点のない同期社員くらいの差。
日向に対しては前者で、岩沢さんに対しては後者のような認識だったのではないかと。


だから今回は願ったわけでしょう。
「仲間に消えて欲しくない」と。
実際そのとおりになったと言うことは、


音無には「死後の世界」の決定権がある


ということになりそう。
それはどういうことか。
答えは簡単。


音無=神


と言う結論が出てきます。な、なんだっt(ry
飛躍しすぎな気もしますが、戯言だと思ってお聞きになってください。
予測の上でこうなんじゃないかなあと展開してるだけですので。
でもまあ、そう考えるとしっくりきそうではあるんですよねえ。
世界の決定権と言うと真っ先に某涼宮さんが思い浮かばれますね。
放送前の特別番組で麻枝准は「最近のアニメを見て、自分だったらこうするのに、と言うのを全部盛り込んだ」って発言してましたが、ここでの予測があてはまるのかはさておき。
前回記事のエヴァンゲリオンとの関係比較もそういう一環で考えると、そうなのかなと思うわけで。
外れててもそれはそれで。


ともかく、これで中心になる駒はそろったんじゃないかなと、個人的に思いました。
今後の展開がどうなっていくかが、楽しみです。
では、こんなところでまた次回。


※ちなみに
あらすじ&次回予告|Angel Beats! 公式サイト - アニプレックス
感想で前後編か?みたいなこと言いましたが、予告見ると普通に別の話みたいですね……。
話が続いてればいいんだけどなあ。そんなこともないか。
以上、蛇足でした。