In Jazz(はてなダイアリー版跡地&元『My Favorite Things』)

ジャンル不問で好きなものを最小単位で語るブログ

音楽鑑賞履歴(2013年9月〜12月)増補改訂版。

音楽メーターで書いた感想のアーカイヴ記事、第二弾です。

音楽メーターが2017年5月に閉鎖することに伴い、感想をまとめていなかった時期(14年以前)の感想を取りまとめています。若干の加筆修正も。当時のままをなるたけ残しておきたい気持ちもあるので、やり出したころの投稿であんまり感想になってない部分を書き直したりしてます。そういう感じの増補改訂版です。

今回は13年の9月から12月いっぱいまでの感想を。記憶を頼りに出来るだけ既所持盤と新規購入分の区分けもしてます。「・」が付いているのが以前から持っているものになります。量が結構多いので、長めの記事になっていますので余裕の時にゆっくりとごらんいただければと。自分で聞いておいてなんですが、いろんなのを聞いてます。その辺りも楽しんでいただければ。

では以下から感想です。


Meters

Meters

・69年発表1st。ニューオーリンズ・ファンクの代表的バンド。アーシーでレイドバックした粘っこい、溜めの効いたファンクグルーヴが物凄く快感。全曲インストなのも、彼らの自信の程が伺えるというもの。スモーキーなオルガン、抜けのいいリズム、重みのあるベースライン、軽やかなギターリズム。
"2013-09-01 10:38:36"

Weather Report

Weather Report

・71年発表1st。マイルスの「Bitches Brew」という卵から孵った雛の一つ。新主流ジャズとかクロスオーバーとかフュージョンとか呼び名が固定されていてなかった混沌から抜け出たのは非常に白い音。キャンバスのようにまだ何も描かれていない平野に降り立った面々の処女航海を綴った一枚
コンボリーダー、ジョー・ザウィヌル特有の白い電子音に前のめった性急なドラム、そこに切り裂くように響くウェイン・ショーターのソプラノサックスがジャズを主張するがコンボの作り出す音はそれを塗りつぶしていくかのごとく、新しい音楽を紡いでいく感覚は黎明期ならではものだなと勢いを感じる。
"2013-09-01 13:28:42""2013-09-01 13:33:46"

Graham Central Station

Graham Central Station

・73年発表1st。チョッパーベースの祖、ラリー・グラハム率いるベイエリア・ファンクバンドの処女作。ニューオーリンズのある種の牧羊的なノリとは違い、粗野でキレ味のある都市的なソリッドさが目立つ。まだ洗練はされてないが、リズムボックスとベースとドラムの絡みなど総合的に聴き所が多い一枚
"2013-09-04 00:10:58",

Gazeuse

Gazeuse

・76年発表8th。全盛期の主要メンバーがいなくなり、ドラムのピエール・ムーランが中心になった最初の作品。以降の作品はピエール・ムーランズ・ゴングとして知られる。A・ホールズワースも参加、好演しているがメインはパーカッションとドラム。細やかなリズムの洪水はまさに桃源郷である。余談だが4のホールズワースのギターフレーズは同時期のアルバムからの流用。
"2013-09-04 10:21:41"

B-2 Unit

B-2 Unit

・80年発表2nd。シンセミュージックとダブ処理を重ねるという当時としては相当先鋭的な音になっている。同年に「Take Away/The Lure of Salvage」を発表し、本作にも参加しているA.パートリッジからの影響も見逃せない所。これもまたポストパンク的一枚だろう。
"2013-09-04 20:34:57"

ブラック&ホワイト・レイヴン

ブラック&ホワイト・レイヴン

・80年発表1st。AOR好きな人には万を辞してお勧めする傑作ですよ、これは。南アラスカ出身、かつインディアンの末裔というプロフィールを持つシンガーが歌い上げるのは極上のブルー・アイド・ソウル。1の流れるようなベースランニングを聞けばもう、素晴らしさが分かるかと。真面目に捨て曲無しの一枚しかも、リイシューのおかげかどうかは分かりませんが08年から活動を再開。28年ぶりの新作まで出してしまうというオマケつき。続く11年にもアルバムをリリースしてるので、世の中何があっても不思議じゃない。
"2013-09-04 22:20:13""2013-09-04 22:22:56"

U.K.

U.K.

・78年発表1st。クリムゾンに始まり隆盛を極めた70sUKプログレ最後の煌き。その割には結構楽曲がライトというかジャズロック的。英国特有の陰影の濃さが目立つ。ここでのA.ホールズワースのギターワークはキャリアピークといっても過言でないかと。最後を飾るには余りにもスマートハイセンスな一枚
"2013-09-08 11:34:16"

デンジャー・マネー(紙ジャケット仕様)

デンジャー・マネー(紙ジャケット仕様)

・79年発表2nd。最終作。ホールズワース&ブルーフォードが脱退、テリー・ボジオ加入でE.ジョブソンをメインにKeyトリオとなった2nd。前作と比べても明快なハイテクポップと化した。繊細だった音はよりパワフルにメリハリのついた楽曲が聞き応えあり。そして、J.ウェットンはUKからASIAへ。
"2013-09-08 19:19:57"

Asia

Asia

・82年発表1st。プログレの旨味を見事にポップスに昇華させたのが良くも悪くも最大のエポックメイキング。S.ハウとJ.ダウンズの煌びやかさをJ.ウェットンとP.パーマーの重戦車リズム隊が支える。今聞くと1と2のヒット曲以外が無駄に大仰過ぎて、まとまりの無さが目立つか。
"2013-09-09 22:09:21"

Alpha

Alpha

・83年発表2nd。ロジャー・ディーンのジャケットがサウンドの特徴を物語るようにジャングルを抜けた所に存在する滝の飛沫のようなカラフルな音洪水が耳に押し寄せる。燃え尽きるかのごとくテンションの高い演奏ながらアルバムとしてまとまりの良さも見せる一枚。1や5はその勢いが良く出てる曲かと
"2013-09-09 23:05:24"

Who Killed the Zutons

Who Killed the Zutons

・04年発表1st。ジャケットからも分かるようにB級映画的胡散臭さとUKらしからぬ土臭さとバッタモンのソウルっぽさが同居しているゾンビ・ミュージック。一見キワモノくさくもあるが、ポップにまとまっていて、面白い。ムードは暗いけど軽妙で、奇妙な感覚で楽しい一枚。夜に聞くのが似合うなあ。
"2013-09-11 01:42:59"

Royal Flush

Royal Flush

・61年録音盤。パーソネルにH.ハンコックがいるが自分はバリトンサックスのペッパー・アダムスとドナルド・バードのコンビが好き。突き抜ける高音のトランペッドに野太い低音のバリトンサックスが絡むグルーヴがたまらない。全体にはスムーシーな一枚。ゆっくりとした時間にじっくり静かに聞きたい。
"2013-09-11 03:12:28"

Thunder in My Heart

Thunder in My Heart

・77年発表5th。UK出身のポップシンガー。当時の流行(ディスコ)を踏まえつつ、AORっぽいスタイリッシュな楽曲がそろっており、その範疇に数えても良い感じ。今や知名度がマイナーになってる感もあるが地味ながらに良い曲と歌声を聞かせてくれる一枚。華やかさとクールさの真ん中みたいな作品
"2013-09-11 13:53:08"

Shadows & Light

Shadows & Light

・79年発表ライヴ盤。まずメンバーが凄い。J.パストリアス、M.ブレッカー、P.メセニー&L.メイズ…。ジャズフュージョン名うての名プレーヤー達が一堂に会しているにも拘らず音楽の世界観を取り纏めているのは他ならぬジョニ・ミッチェル。夕暮れから夜へ。その美しき儚さを記録した実録盤。
"2013-09-12 00:15:32"

Organix

Organix

・93年発表1st。ジャジーなヒップホップの代名詞ともいえるグループの正真正銘の処女作。生演奏による黒い深みに乗ったリズミカルなリリックはやはり発明といえるだろう。ラップというのもあって非常にドープな、鈍い輝きに心を掴まれる。ヒップホップでは言葉=楽器というのにはっと気付かされた。
"2013-09-12 22:18:34"

Korn

Korn

94年発表1st。重いドラム。のた打ち回るような5弦ベースの金属音。へヴィなリズムが地響きの如く揺れる。そこへVoのジョナサン・デイヴィスの闇の淵から降り注ぐ慟哭。音の印象はダーク。だがそれはファッションではなく、剥き出しの真性が楽曲に表れているのだろう。聞く者を枷で繋ぐ一枚。
"2013-09-13 23:26:13"

ザ・ベスト

ザ・ベスト

・97年発表ベスト盤。あくまでWHAM!のベストなのでG.マイケルのソロ名義でリリースした「Careless Whisper」は未収録。実働僅か5年間の中でここまでヒットソングを繰り出したのは素直に凄い。ポップスとソウルに根差した音楽性が上手く昇華されているのもまた天才たる所以か
"2013-09-15 01:03:36"

Dark Side of the Moon

Dark Side of the Moon

・73年発表7th。未だビルボードチャートにランクし続けてるらしい、正にモンスターアルバムだが演奏は至ってシンプル(SEはかなり凝っているが)。当時ベトナム戦争オイルショックなど世情に影を落とす出来事が多かった為、「人の狂気」というテーマの下に作られたのが普遍性を持ったのだと思う
複雑で高度な演奏、というので勝負できない分、コンセプトとメッセージ性で勝負をかけて、大成功したという一枚だと思う。世や人々の感情に憂う歌は宗教的厭世感を漂わせつつ、同時期、その前後の反戦フォークソングの時流にも乗っかっていて、日本でも大ヒットしたのはそこら辺の雰囲気を掴んだ物だと。
それ故にこの一枚の中で、場違いのようにも聞こえるD.ギルモアのブルージーなギターは作品のテーマとリンクし、狂おしく泣き咽んでいるんだよなあ。諦念に満ちたアルバムの中で物凄く感情的に響くから、印象に残るよね。
"2013-09-15 09:42:22""2013-09-15 09:48:26""2013-09-15 09:53:36"

Birds

Birds

・75年発表2nd。keyのRick Van Der Lindenをメインに据えたオランダのEL&P。本家の粗野っぽさを落として、よりクラシカルな方向に洗練させた音楽性が特徴的。ハードにドライヴするリズム隊にシンセやハープシコード、メロトロンが縦横無尽に暴れ回る鍵盤好き御用達の一枚
"2013-09-15 18:56:52"

Colour By Numbers

Colour By Numbers

・83年発表2nd。80年代を彩った代表盤の一つ。大ヒットの1もそうだが、ソウルにゴスペルやラテン、レゲエなどなどを上手く咀嚼して、ポップソングとして今なお聞ける音になっているのはさすが。下地がしっかりしているから古びてないんだろうなあ。収録曲ではギターソロ含みで7が一番好きです。
"2013-09-16 19:14:31"

Earthquake

Earthquake

・79年発表1st。ウリ・ジョン・ロートのソロ第一弾。深遠なる宇宙に煌くフレアの如き、コズミックな響きを与えるギターがこのアルバムの最大の魅力。ジミヘンの影響を受けたスピリチュアルで伸びやかなトーンは聞く者を宇宙の闇へと飲み込んでいく。歌声に難ありかもしれないが自分はこれはこれで。
"2013-09-17 01:22:22"

スターズ・タイム・バブルズ・ラヴ+1

スターズ・タイム・バブルズ・ラヴ+1

・70年発表4th。ジャンルがソフトロックだけにコーラスラインが非常に緻密なのだが、このアルバム、演奏も恐ろしく緻密である。ホーンやウッドにクラヴィネットなどがファンキーなベースに絡み合い、後のポストロックやラウンジ顔負けの楽曲陣が揃っている。9の「雨にぬれて」のカバーもなかなか。
"2013-09-17 15:28:59"
※レビューしたのを忘れて、後に再レビューしてます。

Imagine

Imagine

・71年発表2nd。代表曲である1が目立っているが全体としてはビートルズ時代を否定するかのような、ブルージーでアーシーな楽曲が目立つ。エルヴィスを生んだアメリカへの憧憬が見え隠れしているのかは定かではないがメロディの英国らしさを塗り潰そうとしている気はなんとなく感じられるなあ。
"2013-09-17 20:45:27"

OH!ベスト

OH!ベスト

・01年発表ベスト盤。二枚組のシングルベストアルバム。長い沈黙期間に出たタイトルなので当時アルバム未収録だったDisc1-1、Disc2-9〜11がまとめて収録されている。音の方はNW(WHAM!っぽい)×歌謡曲な初期を通過して、岡村節ともいえるPrince源流のエレクトロファンクが展開されている後半に行けば行くほど、楽曲ごとの質量が増えていって、特濃なセクシャルな世界が展開されるがさすがに窮屈。多才であるがゆえに創造の煮つまりが見えて、ここらひとまずの活動再開までさらに3年の月日が掛かっていることが何よりの証左になっているといえるだろう。しかし、切れ味のある曲ばかりだ。
"2013-09-18 00:41:40""2013-09-18 00:46:08

Closing Time

Closing Time

・73年発表1st。酔いどれ詩人の異名に違わず、閉店間際の場末のバーでウィスキーと紫煙の漂う、薄明かりのライト一つの下でピアノを弾き語る姿が目に浮かぶ。23歳の若さでこの渋い音楽が作れたのは古いフォーク、ジャズ、ブルース等を好み、ロックに興味を示さなかったという背景が大きいのかも。
"2013-09-18 09:50:26"

Tubular Bells

Tubular Bells

・73年発表1st。確かヴァージンレコーズの第一弾作品としても有名。ゆうに2000回以上のダビングを繰り返したとも伝わる当時19歳だったM.オールドフィールドの才気の迸りが凄い。映画「エクソシスト」にも使用されるが、その神秘的なイメージから万華鏡の如く変化するメロディは英国ならでは。
"2013-09-21 23:55:49"

Fireball

Fireball

・71年発表6th。第二期だと2作目。良くも悪くも1のインパクトが強いのと、In RockとMachine Headの間のアルバムというのが災いして地味な印象を与えている一枚。タイトな製作スケジュールだったために緩い構成になっている反面、バラエティにも富んだ内容になっていると思う。
"2013-09-22 13:53:42"

Kawana

Kawana

・76年発表4th。仏のジャズロックバンド。Magmaに在籍していたY.セファーとF.カーンが主軸となったシリアスミュージック寄りのジャズロック。特筆すべきはY.セファーのソプラノサックス。やたら高い音でブロウするのが面白い。クラシカルな緊張感と共に高度なアンサンブルが聞ける一枚。
"2013-09-25 23:17:49"

ウドゥ・ヴドゥ(K2HD/紙ジャケット仕様)

ウドゥ・ヴドゥ(K2HD/紙ジャケット仕様)

・76年発表5th。前後の作品からコンパクトな作風になった模様。1の軽快なリズムボックスに乗った疾走感溢れる一曲に始まり、全盛期時のベーシスト、Y.トップの地響き爆音ベースが唸っているのが最大の聞き所。やはりハイライトはそのベースが唸りに唸っている6だろう。ファンキーだが重厚な一枚
"2013-09-26 01:11:28"

Silence Yourself

Silence Yourself

13年発表1st。デビュー作。UK出身のガールズポストパンクバンド。ファッションでなくアディテュードとしてポストパンクを標榜しているだけあって、音は現代的ながらも骨太な感触を与えている。ただダブとか影響は無くてガレージだったりポジパンの雰囲気なのはあの時代の総合的なイメージなんだろうな
"2013-09-29 10:12:39"

いろはにほへと/孤独のあかつき

いろはにほへと/孤独のあかつき

13年発表12thSG。両A面シングル。「いろはにほへと」の方はいつもの椎名林檎であんまり面白みのある曲じゃないけど、NHK朝ドラ「カーネーション」の脚本、渡辺あやが作詞した「孤独のあかつき」の出来が素晴らしい。むしろ作詞を全部ほかの人に任せて、歌唱と曲に拘ったアルバムを作って欲しいと思わせる出来
"2013-09-29 10:32:31"

RANDOM ACCESS MEMORIES

RANDOM ACCESS MEMORIES

13年発表5th。聞き終えてまず全体の印象として浮かび上がったのは21世紀版「Thriller」だなというのとこれはSF的コンセプトアルバムなんだなという風に思った。タイトルの通り、記憶をランダムにアクセスしているからこそ、新旧のゲストミュージシャンが入り混じっていると
さらにEDMの源流であるディスコというポップミュージックの完成形を目指したアルバムで「完璧」が求められたアルバムであるといえるかな。で、本作は「タイムマシーン」という捉え方をすると非常にコンセプチュアルなんではないか。
前述と合わせるとDJのディグる行為がまさしく本作のアルバムタイトルでしょう。で、その象徴的楽曲がG.モロダー参加する3とラストナンバーの13。特に13は裏にミュンヘンサウンドを織り込んで、最後ラジオノイズで終わる辺りが非常に象徴的じゃないかと思った。良くも悪くも名盤
"2013-09-29 18:59:13""2013-09-29 19:03:24","2013-09-29 19:30:35"

UNLUCKY GIRL!!(初回限定盤)(DVD付)

UNLUCKY GIRL!!(初回限定盤)(DVD付)

12年発表デビューSG。かせきさいだあがカバーしたアニメ「戦国コレクション」のED、1を始めとする3曲入り。ニコニコ動画で活躍するOSTER projectがプロデュースしている。渋谷系ライクなポップソングでガーリーな雰囲気満載のシングルになっている。1のベースラインがいいのよね
"2013-09-30 00:43:27"

Live at Bestival 2012 [帯解説 / 国内盤] (BRC385)

Live at Bestival 2012 [帯解説 / 国内盤] (BRC385)

13年発表ライヴ盤。一応、公式リリースされたアルバムではキャリア初のライヴアルバムということになる(と思う)。12年9月に行われたライヴの実録。P.フックがいなくても きちんとNOの音になっているというかエレクトロニクスの進化が楽曲を更新している印象。バンドの過去と未来を捉えた一枚かと。
"2013-10-02 09:18:22"

BOSNIAN RAINBOWS (ボスニアン・レインボーズ: +bonus track)

BOSNIAN RAINBOWS (ボスニアン・レインボーズ: +bonus track)

13年発表1st。マーズ・ヴォルタを解散させたオマー・ロドリゲス・ロペスの新バンド。ベースレスのNW風サウンドを中心に、70年代を髣髴とさせるオマーの情感たっぷりの高濃度ギターフレーズが交じり合い、陶酔感の強い楽曲揃いになった。Voのテリ・ジェンダー・ベンダー嬢の歌声も良い。
"2013-10-02 22:45:13"

E・B・I・S

E・B・I・S

86年発表2nd。あえてシングル曲を収録せず、アルバムというフォーマットで勝負した1枚。彼らの個性はまだまだ荒削りのまま出ており、煌びやかな音の中に灰汁とりせずにそのまま押し出した感があるので面白い。スローナンバーの5・10が出色。ファンク色の強い曲もいい。
"2013-10-06 08:31:51"

SINGLES

SINGLES

87年発表編集盤。タイトルの通りシングルに収録された曲を集めているんだけど、A面収録は1と5のみで残りは全てカップリング曲の収録という捻くれまくった構成。しかし、米米CLUBというグループの特質を見事に捉えている。バブリーな面とそれをちゃぶ台返しするのが彼らの魅力なのだろうなあ
"2013-10-06 10:55:30"

GO FUNK(完全生産限定盤)(DVD付)

GO FUNK(完全生産限定盤)(DVD付)

88年発表4th。このアルバムから第二期米米CLUBサウンドといえるファンク色の強いブラックコンテンポラリーな音作りになった。とはいえ、ゴスペルだったりR&Bだったり雑多な音楽性になっている一方でバブリーなケーハクさも感じるかな。ちなみに初回限定仕様という形態も作った歴史的1枚。
"2013-10-06 13:16:12"

5 1/2(完全生産限定盤)(DVD付)

5 1/2(完全生産限定盤)(DVD付)

89年発表5th。前作のファンク路線がより強固になりジャポネスクファンク&ポップスを展開した作品。ジェームス小野田が大フィーチャーされているのもファンク度が高めなわけだが、要所要所でポップスサイドのカールスモーキー石井メイン曲がアルバム構成を引き締めている印象。しかもオリコン1位
"2013-10-06 14:34:31"

K2C(完全生産限定盤)(DVD付)

K2C(完全生産限定盤)(DVD付)

91年発表6th。内容は既存曲のリメイクとライヴ音源収録という企画盤的側面が強いがバンドの勢いがそのまま音に表れており、悪いわけが無いという出来。初回盤は8cmCDのライヴ音源つきでジャケットデザインも凝った作り。音は初期と第二期の融合を試みており、その後の布石にもなっている。
"2013-10-06 19:00:55"

Royal Scam

Royal Scam

・76年発表5th。まず「眩惑の摩天楼」という邦題がカッコいい。彼らのキャリアの中では最もロック色の強いアルバムだがそれ以上にニューヨークという都市の表裏を体現しているかと思う。中心街から各コミュニティの下町、はたまた裏路地まで情景が浮かび上がってくる。特に好きなのは1,5,6,9
"2013-10-16 08:24:46"

Without a Sound

Without a Sound

94年発表6th。J.マスシスのワンマンバンド化したアルバムで若干のサポートメンバー以外の演奏はほぼ一人でやってる。音はノイジーだが角が取れて丸みを帯びたポップになっている。疾走感よりはミッドテンポな余裕を持った曲が多く、そのユルさが割りと心地いい。アメリカンな乾いた音だよなあ。
"2013-10-16 20:39:37"

Hand It Over

Hand It Over

97年発表7th。バンドのキャリアに一旦幕を引いた一枚。このむちゃくちゃ気の抜けたジャケットデザインとは裏腹になにかやけっぱちさと終焉を感じるサウンドが不思議な印象。やりたいことを総ざらいというか、ユルい焦燥感とアメリカ特有の能天気な楽観が同居し、ノイズギターに色を加えている。
"2013-10-16 21:40:55"

Substance

Substance

88年発表編集盤。シングルをアルバムに収録しないポリシーだったバンドのシングルを全収録。後のNOに繋がる要素もあるがP.フックとS.モリスのリズム隊が暴れまわり、I.カーティスの低音ボーカルがソリッドなバンドサウンドを体現している。その中でも10の美しさはまさしくニューウェーヴ
"2013-10-18 22:27:35"

Zero Set

Zero Set

82年発表唯一作。コニー・プランク関連作。ジャケットが体を表すを地で行く一枚。クラウトロックの巨人たちが作り上げた人力テクノ。いや、電子音を駆使しながら、M・ノイマイヤーのドラムによる、インダリストリアルかつ呪術的リズムの快楽がなにか根源的な野性的感覚をリスナーに呼び起こしてくれる。時代を考えると早すぎた一枚
"2013-10-19 22:41:53"

75年発表6th。バンド名以上にフロントマンのマニュエル・ゲッチングが大きく表記されていることからも分かるようにバンドというよりソロプロジェクト化した一枚。ディレイ処理を駆使したギターの多重録音サウンドが聞き手を深く深く陶酔に沈ませていく。人力アンビエントテクノの傑作でしょうね。
"2013-10-23 11:10:48"

Amazing Bud Powell 2

Amazing Bud Powell 2

51年、53年録音盤。51年、53年のセッションを収めたブルーノート盤の第二弾。バド・パウエルのピアノが好きなところは天衣無縫な鍵盤捌きもそうなのだけど、時折見え隠れするクラシック音楽の部分。ソロを聞いていると、クラシックを歪ませ、ジャズに落とし込んでいる流麗さがまた素晴らしく、ずっと聞いていたくなる
"2013-10-27 14:20:24"

Amazing Bud Powell 3

Amazing Bud Powell 3

57年録音盤。57年のセッションを収録。不調と言われるこの時期のバドだがこのアルバムではメロウなタッチが凄くいい。出色はやはり4。タイトルの通りバッハを意識するも、奏法はまさしくバドのジャズピアノである。それ以外にも2と3か5とか好き。6〜8にはジャズトロンボーンの双璧の一人、C.フラーが参加
"2013-10-28 23:41:20"

ザ・ジニアス・オブ・バド・パウエル+2

ザ・ジニアス・オブ・バド・パウエル+2

50、51年録音盤。50年、51年のセッション盤。1〜4がトリオ編成、5曲目以降がソロ演奏。絶頂期の録音なのでもうピアノが縦横無尽に駆け巡る。ソロがまた素晴らしい。音の重ね方がクラシックっぽくもあるんだけど、リズムの跳ね方が黒人ならではもので、重厚な旋律が軽やかにスウィングしているのが何よりも魅力的。
"2013-10-31 00:10:49"

Lizard: 30th Anniversary Edition

Lizard: 30th Anniversary Edition

・70年発表3rd。既に1stのメンバーがR.フリップとP.シンフィールドのみで以後は、空中分解するのを持ちこたえながらバンドキャリアが積まれていくことに。全体の印象としては「麺がのびたラーメン」か。繊細で儚く、ゆったりしたリズムの曲が多いため、メリハリがないが1や4など佳曲もある
とはいえ、この弛緩した空気感は後のディスコグラフティにもあまり見られない雰囲気なので、まったり浸りたい時にはぴったりかも。
"2013-11-03 09:18:24""2013-11-03 09:19:21"

Inner Fires

Inner Fires

53年録音盤。53年にワシントンのクラブ、カヴァコスで録音されたライヴ。音質は余り良くないが療養復帰直後の録音であり、バドの演奏は全盛期さながら。しかし、それ以上にドラムのロイ・へインズのプレイが神懸かっている。4や11におけるソロ演奏は非常にテンションの高いもので聞き応えがある。bはミンガス
"2013-11-03 22:17:52"

Islands: 30th Anniversary Edition

Islands: 30th Anniversary Edition

・71年発表4th。フリップ&シンフィールド体制の最終作。荘厳かつ静謐な印象があり、前作の緩さが再度のメンバーチェンジによりきゅっと引き締められた。音楽的にはジャジーに向かっているが、2などの演奏の激しさはやはりクリムゾンらしくもある。初期4作では宮殿の次に一番まとまりのいい一枚。
"2013-11-06 14:16:41"

63年録音盤。晩年期の演奏で最盛期の迸るプレイはここにはないが終始リラックスした演奏が聴ける。66年に41歳の若さで亡くなるわけだけど、ここでのバドは若さと勢いにその身を任せるというよりむしろ余裕を持った円熟さすら感じられる。なにより彼の作品群の中でもとりわけクリアな音で聞ける一枚
"2013-11-06 22:26:06"

Jazz Giant + Bonus Tracks

Jazz Giant + Bonus Tracks

50〜51、54年録音盤。実質「Jazz Giants」と「The Genious Of Bud Powell」(+2曲)の2in1ディスク。まず全収録曲が4分未満と言うのに驚く。確かにレコードの収録時間の関係もあるがそれ以上に全盛期の稲妻のような演奏は正にパンクなジャズと言えよう
"2013-11-10 23:03:22"

バンブー

バンブー

70年録音盤。尺八奏者が和楽器奏者をメンバーに従えて、録音した和ジャズの名盤。特に1〜4までは琵琶、琴、和太鼓、鼓にウッドベースが入る構成での各種ソロパートがクールにアツい。5以降は尺八×ジャズバンドだがこちらも聞き応え十分。特に1や3での演奏は日本独特の墨絵の繊細な黒さと言える。
"2013-11-13 11:40:27"

90125

90125

・83年発表11th。80sサウンドの波に乗ったYesといえばいいだろうか。1の大ヒットは既に食傷気味だが、実はコンパクトな佳曲揃いの一枚だったりする。特に2〜7の流れなんか結構秀逸だと思う。Wトレヴァーが花を添えているが、7などのクリス・スクワイアのベースがよく歌っているなあと。
"2013-11-16 23:39:11"

HEAVY WEATHER

HEAVY WEATHER

・77年発表7th。前作ではゲスト参戦的だったJ.パストリアスが正式メンバーとして全面参加、グループの大ブレイクに繋がった一枚。それまでどことなく幻想的、牧歌的な雰囲気だったバンドの空気をスタイリッシュかつ都市的に引き締めたのが大ヒットの最大の要因なんだろうなと。言うまでもなく名盤
"2013-11-17 10:45:16",


サク゛ラト゛・コラソン・タ゛・テッラ/捧げもの

・84年発表1st。ブラジリアンプログレの雄、音はシンフォニックに瑞々しくカラフル。中心人物、マーカス・ヴィアナのヴァイオリンを始めとした大所帯のバンドであるが、その伸びやか、神秘的かつ開放感を溢れる一連の楽曲はユーロロックとは一線を画すか。リズミックよりメロディックという趣の一枚
"2013-11-17 14:12:48"

シンフォニア

シンフォニア

・87年発表2nd。シンフォニック度がさらに加速、ポップになった感のある一枚。空に広がる星々の壮大さと深遠さに思いを馳せたくなる、そんな煌びやかかつ雄大なメロディが美しい。雰囲気に浸るのもいいがM.ヴィアナのエレキヴァイオリンの超絶プレイなどアンサンブルも侮れない出来。
"2013-11-17 21:24:04"

自由の灯

自由の灯

・,91年発表3rd。一般に最高傑作と評判の高い一枚。シンフォニックな旋律にグループの中核、マーカス・ヴィアナがヴァイオリン終始弾きたおすのが今作の特徴。緩急を兼ね備えた演奏と軽やかに壮大なサグラドサウンドは燗爛の域に達している。上げ潮に乗ったグループの勢いがそのまま表れた作品だろう
"2013-11-17 23:58:29"

64年録音盤。マックス・ローチのリーダー作だがタイトルの通り、幻のジャズピアニスト、ハサーンをフィーチャーした唯一のアルバム。ローチのパワフルなドラムに負けず劣らずの力強いタッチはモンクやバドに匹敵する。流麗に奏でられるゴツいピアノの音の魅力は素晴らしく、録音がこれだけなのが残念。
"2013-11-20 08:58:10"

想い出のサン・ロレンツォ

想い出のサン・ロレンツォ

・78年発表1st。ソロワークスと平行してリリースされたパット・メセニー・グループの処女作。彼の音楽はフュージョンと言われるがちょっと語弊があるような気がする。さまざまな音楽の融合体という点ではフュージョンなんだけどアメリカンミュージックとしてはポストジャズとして連なる音楽だろう。
パット・メセニー・グループ,想い出のサン・ロレンツォ,,聴いた,ジャズの素養も汲みつつ、カントリーやブルーグラスのような柔らかく伸びやかな白人音楽の旋律が織り交ぜられて、組みあがった音楽がP.メセニーのコンテンポラルな音楽だといえそう。広大な草原を吹き抜けるようなメロディーはアメリカの大地を感じさせるなと。全曲良いが疾走感のある6がハイライト
"2013-11-20 11:24:54""2013-11-20 11:30:10"
※レビューしたのを忘れて、これも後に再レビューしてます。


教育

教育

・04年発表1st。ソロ活動に一区切りをつけた椎名林檎が結成したバンド。改めて聞くとソロ第三作「加爾基 精液 栗ノ花」の直後にロックへと向かいましたって印象が強い。シングル曲の2,3とかは新鮮だが、バンドの方向性はあんまり定まってなくて、椎名林檎の個性に引きづられてしまってるなあと。
"2013-11-21 21:04:14"

大人(アダルト) (初回限定盤)(DVD付)

大人(アダルト) (初回限定盤)(DVD付)

・06年発表2nd。GとKeyがメンバー変更されて、解散までの体制が整った一枚。1stでのバンドとしてのまとまりのなさから、角が取れた印象。椎名林檎のバンドというより、より東京事変というバンドが前面に押し出された。ロックに限らずポップを変幻自在に表現可能になったのが大きいかと。
"2013-11-21 23:09:40"

娯楽(バラエティ)

娯楽(バラエティ)

・07年発表3rd。椎名林檎が初めて作曲に関わらず、歌唱に専念した一枚。椎名林檎に掛かる負担が軽くなった分、楽曲もタイトルの通り、バラエティに富んでいるように思える。その為か捨て曲、外れ曲というのが見られないのも特徴かな。東京事変らしさを確立したという点では始まりの一枚ではないかと。
"2013-11-23 21:40:49"

スポーツ

スポーツ

・10年発表4th。1ののっけからのコーラスコラージュにビックリもするが、楽曲の瞬発力と躍動感に満ちた、まさしく「スポーツ」な出来栄えの一枚。構成もしっかりしてて、椎名林檎が作曲してる7を芯にタイトかつ華やかな演奏が凄くいいなあ。東京事変というバンドのピークを見事に捉えていると思う
"2013-11-23 22:45:53"

大発見

大発見

・11年発表5th。再び椎名林檎が作曲に加わり、1stのニュアンスが入り込んだことで東京事変が完成された&発見されたということで、ジャケットがこのような形なんだろうなあ。ビートルズの「AbbeyRoad」のような終焉を感じさせる一枚。前作に比べても少し楽曲の重みが違うのがまた。
"2013-11-24 09:13:03"

深夜枠

深夜枠

・12年発表編集盤。シングルカップリング曲集。新曲である1と13含んだ企画盤。ほぼ網羅しているが、全体にアルバムよりアダルティーな印象が強く残る楽曲が多い。カバー曲も数曲あるので、その辺りも起因しているのかも。アルバムが陽だとすると陰の雰囲気。だからこそタイトルも「深夜枠」なんでしょうね。
"2013-11-24 10:09:57"

color bars

color bars

・12年発表6th。ビートルズホワイトアルバム的ミニアルバム、そしてラストアルバム。メンバーが各々曲を書いて、敢えてバラバラの個性を際立たせた一枚。化学反応前の薬品をそれぞれ見ているような感覚。こうして見ると各メンバーも椎名林檎に負けず劣らずの作曲者だったんだと。5が突き抜けてる
"2013-11-24 10:39:47"

東京コレクション

東京コレクション

・12年発表ライヴベスト盤。さすがにベスト盤なのでライヴとしての一貫性はあんまり無くて、そっちは映像ソフト見てねということなんだろうか。わりとかっちりした演奏なのでそこまで面白みが無いけども、4〜10辺りの流れは結構好きかな。これで東京事変のCDのリリースは終了。有終の美を飾った
"2013-11-24 13:50:32"

Mysterious Traveller

Mysterious Traveller

74年発表4th。Bにアルフォンソ・ジョンソンが参加し、エキゾチックさがグループの音に加味された印象。全体としてはトワイライト、昼と夜の境目の輝きを捉えたような穏やかな眩しさを感じる幻想的な楽曲が多いか。J.ザウィヌルのナチュラルなシンセもそうだが、空間的な広がりを感じる一枚。
"2013-11-24 14:51:03"

Tale Spinnin'

Tale Spinnin'

75年発表5th。エキゾチックさを保ちながら、躍動感とリリカルさを研ぎ澄ました作品。よりファンキーに、土着的かつ幻想的にフュージョンしてる。J.パストリアス加入以前の集大成的内容。W.ショーターの光眩しい響きのSaxがJ.ザウィヌルのkeyが作り出す闇に混じった、陰影の濃い一枚。
"2013-11-24 16:54:53"

Black Market

Black Market

76年発表6th。2と6で遂にJ.パストリアスが参加。とはいっても本作のBは前作からのアルフォンソ・ジョンソンがメイン。アルバムの構成としては幻想的な趣が引っ込んで、神秘的なサバンナの奥地から人の住まう大地まで戻ってきた印象。1などのファンキーな曲が並ぶがまだアメリカ大陸は遠い。
"2013-11-24 17:52:40"


IN SOUNDS OF HAWAII STUDIOS

IN SOUNDS OF HAWAII STUDIOS

74年発表2nd。ハワイで開催されたSunshine Festivalでの出演後の打ち上げパーティでのスタジオライヴを収録。和やかな雰囲気の中、外道の演奏は恐ろしいまでにタイト。ハンマービートも仰天なほどに芯の入ったリズムは最後の8を披露するためと思うと実に計算高い構成で舌を巻く
"2013-11-25 00:08:30"

ペイント・ザ・スカイ ?ザ・ベスト・オブ・エンヤ

ペイント・ザ・スカイ ?ザ・ベスト・オブ・エンヤ

・97年発表ベスト盤。是非、音のいいヘッドフォンやオーディオシステムで聞いて欲しい。壮大で神秘的な優しいメロディは緻密な音作りが何層にも折り重なっており、大変奥行きのある楽曲が揃っているので。入門編としてもお勧めだがポップミュージックとしても聴けるものが多く、楽しめる一枚でもある
"2013-11-26 23:38:25"

DONJUAN LIVE(紙ジャケット仕様)

DONJUAN LIVE(紙ジャケット仕様)

80年発表ライヴ盤。Gにフラワートラヴェリンバンドの石間秀樹が参加。が、Voのショーケンのパフォーマンスが凄まじい。型に嵌らない自由闊達な歌唱は一聴の価値あり。演奏陣も負けず劣らず、後半に行けばいくほどグルーヴのテンションが高くなっていく。ハイライトはDisc2の1,4,5
"2013-11-27 21:38:11"

プライベート・アイズ

プライベート・アイズ

  • アーティスト: ダリル・ホール&ジョン・オーツ,ダリル・ホール,ジョン・オーツ
  • 出版社/メーカー: BMGビクター
  • 発売日: 1995/04/21
  • メディア: CD
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82年発表12th。彼らがアメリカのトップスターであると決定付けた大ヒットアルバム。そして80'sポップスの代表的名盤。全盛期というのもあって、タイトなスケジュールに忙殺されながらも製作された1,3の大ヒットのみならず6,7,10,11などハイクオリティの楽曲が揃った、充実の一枚
"2013-11-28 07:47:27"

神聖かまってちゃん(初回限定盤)

神聖かまってちゃん(初回限定盤)

13年発表1st。バンド神聖かまってちゃんのVo、の子のソロ第一作。内容は神聖かまってちゃんとして発表した曲のリメイク。演奏メンバーに演奏力のある面子を揃えたので、ローファイ感が薄まり、締まった印象がある。聞き応えは十分だが、これを売る狙いがいまいちよく分からない感じか。だが出来は良い
"2013-11-28 21:41:11"

Monster Movie

Monster Movie

69年発表1st。クラウトロックの代表的バンドの一つ。執拗なまでの反復ビートに重ねられていくベースにギターに電子音がカオスなグルーヴを巻き起こしている。ハイライトは20分超の4。異様な迫力を帯びたこの曲を聞いた後で大した事無かったはずの1〜3を聞き返すという無限ループに陥る名盤。
"2013-11-28 22:36:52"

Tago Mago (Reis)

Tago Mago (Reis)

71年発表3rd。流浪の日本人ヒッピーだったダモ鈴木をVoに迎えての第二作。従来の路線を踏まえよりフリーキーかつカオスティックなアンサンブルと化した。ダモ鈴木の日英言語入り交ざったデタラメ歌唱がグルーヴのマグマを煮詰めて噴火する。7の醒めたテンションで最後を締めくくるのがクールだ
"2013-11-30 20:28:34"

Lost Tapes

Lost Tapes

13年発表の3枚組未発表音源集。68〜77年までのライヴ音源、セッション音源などが収録されている。雑多な内容だが、どれも何で今まで埋もれていたんだ?という内容の密度の濃いものばかりで、通して聞くと結構、体力奪われる。しかしCANというバンドの可能性は広大なものであったと再確認する
Disc1は最初期、68年〜72年のセッション音源がメイン。マルコム・ムーニー期の音源とダモ鈴木期の音源が一挙に楽しめる。音はひたすらにカオス。民俗音楽的リズムが叩きつけられ暴力的なまでに暴発するエネルギーの熱量に圧倒される。2,5,9辺りが好きかな。テープ編集の技も見られる
Disc2も68〜74年ごろまでの音源だが、こちらは72〜74年ごろのダモ鈴木期のライヴ音源がメイン。どれもテンションが高い演奏だが6〜8までの長尺曲が白眉である。熱狂と覚醒の落差が興味深いか。とくにチルアウトしていく様はCANの後期サウンドの重要なモチーフだと見た。
Disc3は70〜77年のセッションとライヴ音源がメイン。特に74年以降のダモ鈴木脱退後の音源が中心。熱狂から醒めた雰囲気を感じるがチルアウトした中に潜むバンドの知性が見え隠れしていて、興味を引かれる。単に燃え尽き症候群ではなく、思考して、構築してるような冷却した視線が面白い。
"2013-12-01 10:02:03""2013-12-01 10:06:55""2013-12-01 10:12:41""2013-12-01 10:17:02"

Neu!

Neu!

72年発表1st。ハンマービートの創始者。CANの有機的な反復ビートに比べるとそこは本家。無機質な反復を徹底している。全編通して、エフェクティヴな音が鳴り響き、ノイズ空間を構築する。そこに介入する一切の感情は無いが、ただ響く音とリズムに身をゆだねる快感がこの一枚には確かにあるのだ
"2013-12-02 22:23:15"

Neu! 2

Neu! 2

73年発表2nd。制作費が足りなくてアルバム半分の曲しか録音できなかった彼らが残り半分を7と11のヴァリエーションで補うことでRemixという手法を先駆的にやってしまった怪我の功名的作品。人力Remixなのでアナログ感が半端ないが、補って余りあるサウンドに仕上がっていると思う。
"2013-12-02 23:18:38"

JAKE BUGG

JAKE BUGG

12年発表1st。当時18歳だった少年がUK音楽シーンに叩き付けた無骨なまでのロック&フォークソング。彼の凄さの本質はこれまで英国音楽が培ってきたメロディ感覚が既に借り物でなくインプットされた状態で自分の色を表現してる所。だからこそ、7,10,14などのスローな曲がより映えている
既にこの一枚だけで、Jake Buggという人物の描く音楽は完成されているからこそ、経年変化による熟成が今から楽しみだと思う。多分、何をやっても面白いものが出てくるだろう。これから10年、20年と長くコンスタントに楽しめるアーティストが出てきたなあという印象。2ndも購入済み。
,"2013-12-04 10:07:12""2013-12-04 10:10:34"

LEVEL3

LEVEL3

13年発表4th。もう色々凄い。なにが凄いって、アイドルグループが最先端のEDMに乗せて歌っているという状況だけでも凄いのに、しかもそれがヒットチャートの第一線で売れているポップソングでもある事実。分厚いシンセベースに四つ打ちリズム、アイドル性がこれらが高次元で成立してる一枚。
ここまで尖がったEDMなのにもかかわらずPerfumeの個性が消えていない辺りのバランス感覚もまた凄いよなあと。Sg曲のREMIXverもいいけど、脇を固める曲もレベル高い。6のように適度にガス抜きできる曲があるのも○。世界デビュー後第一弾としてもいい名刺がわりの出来だと思う。
"2013-12-04 12:57:54""2013-12-04 13:01:56"

初期傑作集

初期傑作集

89年発売ベスト盤。キャリア初期のベストアルバムで1st〜3rd収録曲から選りすぐった一枚。友川かずきの歌は生と死、孤独と愛を剥き出しの心と言葉で攻め立てる。苛烈さの中に、時折見える優しさもひっくるめて、彼の溢れる感情が聞く者の心を掴んで放さない。どれも一度は聞いてもらいたい言葉の鋭さが鮮烈に印象に残る。
"2013-12-04 14:57:03"

米米CLUB(完全生産限定盤)(DVD付)

米米CLUB(完全生産限定盤)(DVD付)

91年発表7th。初のセルフタイトルだが、中身は危険極まりないwファンの内では「ソーリー曲」といわれるアクの強いパロディ曲、およびノベルティソングを集めたライヴ盤。しかしこれこそが彼らの真骨頂だと思う。ライヴバンドであり、ネタに走ることも躊躇しない。特に12が異彩を放ちすぎている
"2013-12-04 18:37:45"

MORE LIGHT

MORE LIGHT

00年発表1st。Dinosour Jr.解散後の最初の作品。とはいってもやることは全く変わらずw ポップなノイズの嵐を最大限拡大解釈する趣でピアノやシンセが装飾音として絡んでくる辺りが面白いかなと。あいかわずノイズギターやメロディは言うまでも無くカッコいいです。
"2013-12-04 22:03:43"

Free So Free

Free So Free

,02年発表2nd。ノイズギターはそのままによりアメリカンロックの系譜に組み込まれていく様子が分かる一枚じゃないかと前作と比べても曲のアプローチの幅が広がっていてなおかつポップでノイジーで歪んだ開放感を感じる。07年のDinosourJr.再結成にはこの経験が生かされてると思う。
"2013-12-08 12:33:05"

ワトキンス・アット・ラージ

ワトキンス・アット・ラージ

56年録音盤。A.ブレイキーのジャズ・メッセンジャース初代ベーシストのリーダー作。心地よくスウィングするベースラインに誘われ、H.モブレー、D.バード、K.バレル、D.ピアゾン、A.テイラーが好演する。グッドタイムミュージックが保証できる一枚。全編聞き所多し。隠れた良盤かと。
"2013-12-08 17:33:58"

Fly With the Wind

Fly With the Wind

76年録音盤。ストリングスを交えたジャズロックといわれると、洗練されたものを思い浮かべるが、この作品においては否である。リーダーのM.マッコイのピアノを始めとして、ラテンフレーヴァー主体の情熱的なアンサンブルが聞ける。特にdrのB.コブハム、FlのH.ロウズのプレイが際立っている
"2013-12-08 18:43:18"

Beyond the Blue Horizon (Cti Records 40th Annivers

Beyond the Blue Horizon (Cti Records 40th Annivers

71年録音盤。G.ベンソンというと80年代のライトフュージョンやブラコン的なものを想像する方が多いかもしれないが活動履歴は60年代からなので長いキャリアなんですよね。この作品ではストレードアヘッドなジャズがフュージョン風味で聴けます。なによりもG.ベンソンの雄弁なギターが魅力的。
G.ベンソンは歌も上手いけど、ギターも相当な名手で、ウェス・モンゴメリー直系のオクターヴ奏法を駆使したぶっといトーンで流麗かつ速いソロを弾ける。このアルバムでも弾き倒してます。ジャズギターと言うのはこういうものだというのを事も無げに披露してるのがまた凄い。
"2013-12-08 21:37:10""2013-12-08 21:42:13"

Bad Benson

Bad Benson

74年録音盤。P.アップチャーチとの共演盤。スタンダード2曲、ベンソンとアップチャーチの作曲がそれぞれ2曲。+ボーナストラックが3曲。1のスタンダード曲からしてもうヤバい。ベンソンとアップチャーチのギターの絡みが恐ろしいくらいに聞き応えのある演奏になっている。
ストレートアヘッドなジャズっぽさを保ちつつ、なおかつテクニカルなフュージョンとしてもギターを弾きまくる様は圧巻。しかもまたP.アップチャーチにDrのS.ガッドの演奏がキレまっくていて、アンサンブルも尋常じゃない。ボートラも素晴らしい出来。なんだか色々極めている一枚だなあ。
"2013-12-08 22:51:31""2013-12-08 22:54:50"

ミスター・ゴーン(期間生産限定盤)

ミスター・ゴーン(期間生産限定盤)

79年発表8th。ワールド・ミュージックのセンスで4ビートのジャズをやると、とてもミステリアスな響きに生まれ変わった不思議なアルバム。ジャズであってジャズじゃない。しかしフュージョンである。ただこのグループを聞く初手としてはお勧めしがたいか。ザウィヌルのシンセの音色が面白い一枚。
"2013-12-09 22:09:00"

RIDE ON TIME (ライド・オン・タイム)

RIDE ON TIME (ライド・オン・タイム)

・80年発表6th。テープ版で視聴。氏の大ブレイク盤。先日亡くなった青山純氏が若干22歳で演奏メンバーとして名を連ねている。1〜大ヒット4にいたる流れが凄くいいかな。5は同名SF小説のオマージュ。爽やかな明るいアップテンポ曲とウェットなメロディが響くスローな曲が聞ける。特に自分は1と3が好きです。
"2013-12-10 22:32:25"

Live 2004

Live 2004

05年発表ライヴ盤。ジャパンプログレバンドKBB、通算だと三枚目のアルバム。2が次作に収録される曲でここでは新曲扱い。ヴァイオリンがメインのグループだがアンサンブルも磐石でどの曲もライヴならではの演奏で聞き応えが十分。Vlの壺井さんも素晴らしいが、他のメンバーもまた良い演奏です
"2013-12-11 13:18:10"

13年発表14th。7thのFRUITS CLiPPER以来の購入。8曲36分という余計なものが一切無いかのようなハードエレクトロ。もはやポップを通り越してプログレッシヴである。PCキーボートの各キーがアルバム、及び楽曲の名前となってる素っ気なさも凄いが、全ては8に集約されている。
2〜7までのストイックかつEDMの要素も孕んだエレクトロが最終的に雪が舞うかのような、ミッドテンポの8に至って終幕を迎えるのは構成として出来すぎている気もするなあ。8は坂本龍一の「Merry Christmas Mr. Lawrence」に肉薄してる印象があるなあ。褒めすぎかw
"2013-12-11 19:58:56""2013-12-11 19:59:12

ペパーランド

ペパーランド

92年発表8th。森高自身が作詞・作曲に更には全曲演奏(主にドラム)で参加し、アイドルから脱皮を試みた一枚。歌詞的には2,3,10辺りが目を引くが、音楽的には作詞作曲演奏まで自前でやった5の後の6。彼女独特の揺れるリズムとシンセだけという曲で面白いアレンジをしてる
あとビートルズを意識してなのか、録音ミックスが4トラックや8トラックを意識したような曲が多数合って、くっきりドラムと他の演奏が左右どっちかのチャンネルによってるのもこだわってるなあと。
,"2013-12-11 20:55:54"

LUCKY 7

LUCKY 7

93年発表9th。前作を聞いた後だと、1のフィルインドラムの音の大きさに度肝を抜かれる。全体的にはラブソングが主体だが1や9のユーモラスさがいい味。しかし、やはりドラムが凄い。ロックンロールナンバー、スローナンバーと緩急を付けてかつ個性が出ているというのは簡単に出来ることじゃない
"2013-12-11 22:30:50"


STEP BY STEP

STEP BY STEP

94年発表10th。12弦アルペジオの響きで始まり前作のリズムを強調した作りから全体のバランスを取ったマージービートオマージュな作品。6のビートルズカバー選曲が渋かったり、12や9辺りのバラエティさやスローな曲など、音楽性の幅が広がった。それ以上に生活感のある歌詞がいいなあとも。
"2013-12-12 21:57:59"

TAIYO

TAIYO

96年発表11th。ビートルズライクな楽曲にからっとしたアメリカンポップスの要素が混ざり、突き抜けて陽気な一枚になった傑作。彼女のドラムもこれがベストワークスじゃないだろうか。1とか7も凄いが、10や13のアプローチとか切れてるとしか言いようが無い。名盤といって差し支えない出来。
CM曲である3、12、アルバムタイトルソングだろう7辺りの作詞作曲してる曲のクオリティも凄いのだが、アルバムの通り「太陽」をテーマにした曲が多く、締めがビートルズカバーの15の選曲も納得。しかもこのカバー、わりと良カバーだと思うのです。余計なことを一切してないほぼ忠実な演奏が良い
"2013-12-15 00:22:43""2013-12-15 00:27:18"

PEACHBERRY

PEACHBERRY

97年発表12th。前作が夏真っ盛りの太陽燦々な内容だったのに対して、今作は枯葉舞う秋〜粉雪降り積もる冬をイメージしたような内容。彼女のドラムも細やかなリズムを刻んでいる。1,5,13のシングル曲も素晴らしい。あとレコード盤を意識したジャケットデザインもなかなか乙なものです。
その他、聞き所としてはボサノヴァ風の3やディスコティークな6、ラウンジハウステクノ的でドラムが炸裂してる8、かとなくスクエアーなAORな9、そしてまさかのインストナンバー12など、一筋縄じゃいかない音楽性の幅がとてもポップですよ。音楽好きなら見逃さない手はない一枚です。
"2013-12-15 13:42:03""2013-12-15 13:45:07"

今年の夏はモア・ベター

今年の夏はモア・ベター

98年発表13thで細野晴臣プロデュースの企画盤。サウンド面においては細野色が強く、要所要所で森高ドラムが聞ける位、本作ではほぼ歌に徹しています。とはいえ、細野氏特有の低音の響く涼しげな夏のポップサウンドといった趣。3,4が面白いかな。1,5のカバーについては曲がいいって事で。
"2013-12-15 14:43:37"

Sava Sava

Sava Sava

98年発表14th。現時点での最新作。3でスガシカオ、7で久保田利伸、9でCOILが楽曲提供。これらゲスト作曲陣が目立つのとは裏腹に冬の穏やかな寂しさ、終末感が漂う一枚。1や2、6が楽曲的に興味深いが全体的に枯れた味わいを感じる一枚。この作品を最後に長期の音楽活動休止に至った。
"2013-12-17 06:43:16"

Relayer

Relayer

・74年発表7th。パトリック・モラーツが唯一スタジオ録音で参加した一枚。リック・ウェイクマンの英国らしい重厚かつモッタリとしたクラシカルな音に比べて、モラーツはジャズが基調のソリッドな音とスピード感でバンドに新風を吹き込んだ。他メンバーの演奏もこの時期がピークなので聞き応え十分。
"2013-12-18 11:58:06"

ルミナス(期間生産限定アニメ盤)

ルミナス(期間生産限定アニメ盤)

12年発表6thSG。劇場版「魔法少女まどか☆マギカ」前後編に使用された1をリードトラックとするEP形式SG。彼女らの基調はエレポップだが、エレポップ特有の切ない響きを上手く歌声に乗せていると思う。2や3のような明るい曲でもその響きがあるかな。それがこのユニットの特徴であるのかも
"2013-12-18 20:49:58"

カラフル(期間生産限定アニメ盤)

カラフル(期間生産限定アニメ盤)

13年発表8thSG。劇場版「魔法少女まどか☆マギカ 新編 叛逆の物語」主題歌1がリードトラック。1は明るさの中に終末感の漂う刹那的な雰囲気だが、カップリングの2,3も別れと成長を描いた曲なのでそういう点では切ないエレポップな感覚がいい。自分は1のサビに入る直前のベースラインがとても好き。
"2013-12-18 21:29:56"

GIVE 'EM ENOUGH ROPE

GIVE 'EM ENOUGH ROPE

78年発表2nd。Drにトッパー・ヒードンが加入。音楽性も1stと後の名盤3rdの中間で、パンクスとUKパブロックがごっちゃになった暴力性と甘酸っぱさが両方感じられる。演奏はよりソリッドに、メロディはポップに、メッセージは攻撃的に。どちらの旨味も見事、抽出された聞き易い一枚かと。
シェルター・ソング e.p

シェルター・ソング e.p

13年発表EP。日本独自の限定EP。ビックリするくらいのサイケ。これ聞いて気付いたけどサイケって「煙」とか「霧」がなくてはならない音楽なんだなと。「煙」の方はこの時勢色々アレだけど「霧」の方はまだ健在なのね。霧の都のあった英国だからこそ「霧」なんだろうと。メロトロンな音もびしばし鳴ってる。
どの曲もシングル盤としてリリースされた曲ばかりなので濃密なサイケデリアである。きちんと過去のUKロックを通過した上で「現代のサイケ」として機能してるのが凄いなあと思う。お気に入りの順は2>4>5>3>1かな。どの曲もいいけど楽曲に対して演奏が埋没しない辺り、現代的だなあと思った。
"2013-12-22 12:48:22""2013-12-22 12:55:01"

SHANGRI LA

SHANGRI LA

13年発表2nd。リック・ルービンプロデュース、LA録音というのもあって、1stの曇り空に光が差し、陰影の濃さが露わになって、土の香りも匂うカラッとした仕上がりになった。エレキを導入した2,3あたりはあくまで飛び道具であって、彼の本質の一面でしかなく、後半の方が内容が濃い。
ギターの扱い方にしても、彼のパーソナリティを語るものではないんだろう。あくまで曲を作る、あるいは弾く「道具」であり、なによりもまず「歌」がなくてはならないという印象を持つ。そこを本質的に捉えているからこそ、10代という輝かしい時代を勢いあるままに駆け抜けている様がよく分かる一枚。
"2013-12-23 20:40:13""2013-12-23 20:44:11"

No More Heroes

No More Heroes

77年発表2nd。UK五大パンクバンドの一角。ヒットナンバーの6,7もそうだがJ.J.バーネルのゴリゴリベースが全編に鳴り響く。楽曲もパンクというよりむしろNWといった方がしっくり来るものが多く、その手の元祖的内容でもあるかと。だが、曲の疾走感はパンク以外の何者でもなく興味深い。
"2013-12-23 23:21:32"

Black & White

Black & White

78年発表3rd。音の中心が完全にJ.J.バーネルのベース。オールド・パンクスでも際立って速さより重低音を意識した一枚。歌詞もそうだが、後のポジパンやゴシック、及び日本のV系にも繋がっていそうなホラーなサウンドと世界観。これら潮流や耽美系NWの祖として記憶されるべき名盤だろう。
"2013-12-27 18:49:09"

熱狂雷舞(紙ジャケット仕様)

熱狂雷舞(紙ジャケット仕様)

79年発表ライヴ盤。柳ジョージ&レイニーウッドとホーンセクションを率いてのパフォーマンスは極上のバーボンのような豊潤なグルーヴに満ちている。カクテルライトの下、歌うショーケンのカッコよさも凄い。日本のロックの名盤として名高いのも納得できる。D1-2,5〜8、D2-3,4,7がいい
"2013-12-27 21:04:36"

Hiro Yanagida

Hiro Yanagida

71年発表2nd。原題「7才の老人天国」。前作よりよりキーボード主体のプログレに進化している。同時期の海外シーンに呼応しており、その影響が伺えるが模倣に陥っていない辺り、注目に値する。GSっぽさやクラシック、ジャズの香りも残しながらも、それらが混合した音は日本特有の物だと思う。
"2013-12-28 01:11:51"

ピエロ(紙ジャケット仕様)

ピエロ(紙ジャケット仕様)

72年発表唯一作。カルトGSグループ、ザ・ダイナマイツのVoの作品だが、ペーソスな日常を綴ったホンキートンクな楽曲が揃った良盤。当時流行した四畳半フォークのさめざめとした曲調よりこのカラっとした軽快さに歌詞が乗ってる方が好みだな。7,9が良いのとボートラ2曲も素晴らしい。
"2013-12-28 09:39:15"

Dance & Shake Your Tambourine

Dance & Shake Your Tambourine

・76年発表1st。まるでスターウォーズR2-D2がディスコを踊ってるような名曲1を中心に小気味良いディスコソング満載の一枚。スペーシーなシンセと一定のリズムを刻むドラム、しなやかなベースラインで自然にリズムを取って踊りたくなる。でも実はスターウォーズの公開は77年だったりする。
"2013-12-28 17:20:21"

Always & Forever: Best of

Always & Forever: Best of

・82年発表ベスト盤。ドイツは確かミュンヘン出身のディスコグループ。大ヒットかつ代表曲である1のようにジャジーな趣もあるファンキーなディスコソングが特徴、メンバーも分かるように白人黒人の混合バンドなので、メロディアスかつリズミカル、コーラスもよく、ヨーロッパらしいあっさり感が良い。
"2013-12-28 20:51:53"

This Heat

This Heat

79年発表1st。非常にインダストリーな音楽が魅力の一枚。奏でられる音に一切の感情が乗っておらず、工業製品のような冷ややかさが感じられる一方、ドイツのプログレバンド、CANの初期の如き、粗野な演奏の繰り返しが音に意味をもたらしている。方法論に頼らないポストパンクの名盤だろう。
"2013-12-29 00:33:25"

Joy of a Toy

Joy of a Toy

69年発表1st。ジャズロックバンドのソフトマシーンを脱退してリリースした一枚。カンタベリーシーンの雰囲気をそのままにおもちゃ箱をひっくり返したような奇想天外なアヴァンギャルドさとカラフルなポップさが同居する。一つ一つの曲でなにか遊びを発見しているような楽しさが溢れる演奏が面白い
"2013-12-29 10:49:22"

Shooting at the Moon

Shooting at the Moon

70年発表2nd。現在はボートラが付き、曲毎に分かれているが元は組曲形式の全4曲構成(所有のCDも同じ構成)。前作よりもポップサイドとアヴァンギャルドサイドの落差が過激になっているが不思議と違和感がない。当時17歳だったマイク・オールドフィールドもGで参加しているフリーキーな一枚。
"2013-12-30 10:51:29"

アラゲホンジ

アラゲホンジ

11年発表1st。民謡×ファンク&ヒップホップという音楽祭発見ミクスチャーが最大の魅力。祭囃子にダンスグルーヴが混ざり、民謡独特の歌唱が重なって、和風な感覚がリズムの波にうねるなんとも快感な音楽となっている。聞いていて凄く楽しいし、演奏もいい。ヨコノリなリズムで踊れる一枚。
"2013-12-30 12:35:03"

たからかぜ

たからかぜ

13年発表2nd。前作より演奏方面が充実した一枚だろう。オリジナル曲の比重が高くなっているのかダンスミュージックっぽさがより強く出ているように思うが民謡っぽさも薄れてはいない。土着性の強い要素を1のようにスタイリッシュに出来る強みは面白いが、もっと癖を強く出して欲しいなとも感じた
"2013-12-30 13:47:19"

Miami Pop Festival

Miami Pop Festival

13年発表ライヴ盤。68年のマイアミポップフェスティバルの演奏を収録。ジミのライヴにしてはやや平板な印象を受けるか。7とか8とかはソロが結構面白い様に感じたけども。過去に自分の聞いたライヴ盤と比べてもややインパクトに欠けるか。演奏も悪くないのだが、平均点を抜け出せてない印象。
"2013-12-31 09:46:28"

Future Days

Future Days

73年発表5th。ダモ鈴木在籍期最終作。1st以来の呪術的なアプローチから解脱したような無重力空間系サウンドがトランシーな感覚を呼び起こす。ダモ版「Moster Movie」なんだろうけどこの軽さに日本的感覚が入り混じってるかは定かではない。4の後腐れのなさは天下一品だと思う。
"2013-12-31 11:44:04"