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「少女☆歌劇レヴュースタァライト」アニメ#4 キミとワタシの物語


第4話『約束タワー』
ここまでがBD-BOX第1巻収録内容。エピソード的にも第一幕終了というようなお話でした。初のレヴューシーンがない話数でもあったわけですが、今回も気になる箇所は今まで通りたくさんあった感じ、でしょうか。ついに舞台版とのリンクも強まってきたので、アニメが初見の人たちがどう受け取っているかは気になるところ。それはそれとして、当ブログは舞台版と総合して見ていくつもりですのでよろしくお願いします。


今回も舞台版の筋も含むネタバレですので読み進める場合は以下をクリック(スマホなどで読まれている方はそのままお進みください)


【ふたりでひとつの『物語』】



4話は主役コンビ、華恋とひかりにまつわるエピソードでした。作品においてこの二人こそが、物語の核であり主軸。いわゆるメインキャストといわれる主役と敵役(かたきやく)という立場です。当然ながら、どちらも重要な役回りであり物語を動かしていく大きな存在だと言えるでしょう。



また当ブログでは何度も繰り返していますが、この物語は舞台、少女、約束にまつわる『執着』の物語とも明言されています。作品において『執着』とみなされたこの三つのキーワードは、物語に関わってくる登場人物たち全員になにかしら当てはまる要素でありますが、こと華恋とひかりの主役勢においては全てのキーワードが当てはまっているのは読んでくれている皆さんもご承知の通りかと。
彼女たちの間には「あの『少女』と交わした『約束』の『舞台』に一緒に立つ事」という互いの了解があり、それを改めて目指し始めた事によって、彼女たちの運命の歯車が回り始めた。物語は華恋とひかりの二人を中心にして大きく動き出していくわけですが、4話はその調整といいますか。
前回の敗北によって仲違いした二人がお互いの気持ちを確認しあって、再び手を取り合う。という単純な内容ではないのです。今回はレヴューシーンもなく、キャラクターのやり取りを楽しむ内容と一見、思いがちですがそんなことはない。むしろレヴューオーディションがないからこそ、大切な事が織り込まれている、そんなエピソードだったように思います。もちろんそれは今回クローズアップされた華恋とひかりの関係性に関わる物語において重要なギミックだと考えています。最初の項ではその疑問点から見ていきましょう。



戯曲『スタァライト
舞台版はもちろん、アニメ版においてもすでに幾度となく触れられている劇中劇。華恋たち俳優育成科が三年間を通じて、学園の文化祭でもある聖翔祭にて繰り返し上演される演目です。舞台版、アニメ版を通じて、未だに全容は明らかになっていませんが、はっきりとわかっている事はその物語が「悲劇」である事。加えて悲しい結末なのにも関わらず、華恋もひかりもその「舞台」に強く惹き付けられて、自らも演じてみたいと強く思ったのが彼女たちの「始まり」でもあります。二人の交わした「同じ舞台にスタァとして一緒に立つ」という約束はここに端を発するわけですね。



1話の冒頭でも華恋がこの『スタァライト』の舞台を座席から眺めるシーンから始まっていますし、4話は1話アバンタイトルのリフレインかつ対比によって、物語の幕が上がります。この点においては、各巻4話収録の全3巻であるBD-BOXシリーズというフォーマットを意識して、おそらくTVアニメシリーズを三幕構成で捉えているようにも思えます。この三幕構成、別段特別なものではなく、特にエンターテイメントにおける創作全てに適用されうる方法論であり、現代の物語構成においては基礎論とも言えるものでしょう。いわゆる能や歌舞伎、最近はヱヴァンゲリオン新劇場版のタイトルにも使われた序破急もほとんど同機の意味で使われていますね。ともあれ1話で展開していったものが、4話で回収される。三幕構成で言うところの「設定」、序破急でいえば「序」、舞台っぽくいえば「第一幕」が締め括られたのが今回のエピソードだといえるでしょう。では何が展開されて、何が畳まれたのかを今回の記事を通じて見ていきたいと思います。



アニメでは今回明らかになった箇所から。この部分は舞台版では既に描かれている場面ですが、『スタァライト』の主役であるクレール(演者はひかりの姿)とフローラ(同じく華恋の姿)が物語の最後、運命の塔の頂上の扉を開けた場面。フローラは星の眩しさに目を奪われ、塔の天辺より落ちてしまう。
スタァライト』については今後の物語の推移によって明かされていく部分も多いでしょうから、ここではあまり多くは語りませんが「矛盾を超えた友情で結ばれた二人の少女と六人の女神の織り成す星のきらめきと運命にまつわる物語」としておきましょう。ぶっちゃけた話、舞台版を見ても全体のあらすじは明かされていませんし、現時点では悲劇的な結末を迎えるクライマックス部分しか作品において提示されていないので、どういう物語であるかは把握のしようがありません。が、物語と『スタァライト』のあらすじが密接にリンクしているのであれば、「それぞれの輝きを持った六人の女神が二人の少女を運命の塔に導く物語」のようにも思えます。とはいえ、舞台版を鑑賞している人にとっても目新しかったのは、フローラが星の眩しさに目を奪われた時に彼女の上掛けが落ちている点でしょうか。レヴューオーディションでは舞台少女たちが自らのきらめきを賭けて、舞台上で情熱ときらめきを奪い合い、その身に着けた上掛けが落ちた時、敗北が決まりきらめきは奪われる、というルール。これを照らし合わせるとフローラはきらめきを星に奪われた、という風にも見えます。それがどういうことを意味するのか。謎は尽きません。



取り残されたクレールの方も悲劇的な末路を辿ってしまうわけですが、ここでは前回描かれた真矢の演じた『スタァライト』での「二人の夢は叶わないのよ」という台詞をリフレインして一先ず終わっています。ところでこの劇中に出てくる「運命の塔(舞台版では「タワー・オブ・ディスティニー」)」、この「少女☆歌劇レヴュースタァライト」という作品が『執着』の物語である一方で、また「全ては塔に帰結する物語である」とも古川監督がインタビューで明言しています。舞台版がインプットされていると、作品としてはこの「運命の塔」というアイコンが重要であり、アニメにおいてはその「塔」を身近にイメージしやすい形で「東京タワー」が表出されているというのが分かります。



その証拠に一番最初のPVにおいては、東京タワーの姿形はどこにもなく、「運命の塔」として立っているのはあの「バベルの塔」を模したような金に輝く大きな塔です。この事からも重要なのは「塔」という象徴であって、東京タワー自体に何かしらの意味が込められているわけではない、のです。要は「塔」であればなんでもいいわけですね。日本人が「塔」というものをイメージした場合、おそらく一番ポピュラーなのが東京タワーである、という以上の意味は込められていないと思われます。




ですから、先に挙げたこの二枚の画像でもそれはとても顕著です。場所がどうであれ、「運命の塔」が立っている場所が舞台少女たち、あるいは演者の「舞台」であるという事が大切なのですね。見立てとして「塔」があり、その下に「舞台」が広がる。『スタァライト』の劇中においても、華恋たちのいる作品世界の現実においても同様の見立てが成立している。この為、この劇中劇と彼女たちの現実が奇妙にリンクしているという点も見逃してはいけない所でしょう。ところでこの『スタァライト』の舞台に展開されている砂漠は先日発売となったED曲「Fly Me to the Star」のジャケット裏面とおそらく同様のもの。砂漠に立つ塔といわれるとやはり、先にも言ったようにかつてバビロンに建造されてたといわれる「バベルの塔」を想起させられますね。実現不可能な天に届く塔を建設しようとして、崩れてしまったともされる神話上の建造物でもありますが、リンクを張ったwikipediaの記述なんかを見ると、何かしらの関連性はありそうにも感じられますがさて。
とまあ、『スタァライト』にまつわる断片的な関連性を語ってきましたがここから本題です。というより、本項につけた「ふたりでひとつの『物語』」というのは、作品を貫く大きな物語要素であり、描かれるべき主題のひとつであろうと推察しています。がしかし、華恋とひかりの間には奇妙なズレがあるのです。それは前回説明してきた彼女たちの想いのズレにも関わってくるのですが、もっと根本的に物語の構造としてのズレといいますか。とりあえず論より証拠です、まずは以下の画像をご覧ください。



1話と4話の比較構図です。ミニマルな構図ですが、色々と差異があることに気づきますよね。1話は演者(※実際に華恋たちが演じているか定かではないので)たちがレヴュー衣装を着ている。4話は演者たちが舞台衣装を着ている。1話はクレールも眠っているが、4話ではクレールとフローラが舞台照明の下でお互いを見つめ合っている。これも先ほど言った作品の現実と舞台の奇妙なリンクが関わっているはずですが、行っている事はおそらく一緒であるということ。このように目に見える違いがあるわけですが、1話と4話で一番大きな違いは最下段の二枚にあります。分かりやすく以下にもう少し大きい画像を提示します。



お分かりでしょうか。
分かるもなにも一目瞭然ではありますが、1話と4話では華恋とひかりの座席位置が左右逆です。これは予告の段階から気になっていた箇所でちょっと衝撃だったのですが、下手すると華恋が(ひかりと一緒に)見ている舞台とひかりが(華恋と一緒に)見ている舞台が同じ演目(のはず)なのに異なっているという事です。このズレが今回のエピソードにも大きく反映されていることも考えてしまうと、やはり見逃せない箇所であるのは間違いありません。この物語上に仕掛けられた大きなズレの正体はどこにあるのかというと、それは「視点」でしょう。彼女たちが目の前で展開される舞台に感激して、お互いの手を握り締めるシーンを見るとその違いがはっきりと分かります。



1話の華恋。目の前の舞台に魅了された彼女は目を離さず、最初から重ね合っていたお互いの手を握り締めるという動作。隣にいるひかりと感激を共有してはいるけど、彼女の方を振り向かずに、舞台へと没頭しているのがよく分かりますね。



対して4話のひかり。こちらも1話の華恋同様、ひかりは舞台から目を離したくない。しかし4話の華恋はここで視線をひかりの方へ向けて、顔を確認してから微笑んでそっとひかりの手に自分の手を添える。するとひかりが華恋の手を握り締めるという流れ。1話と比べると手を繋ぐための動作が一つ増えているのですが、ここに注目したいのです。




華恋に注目してみると、1話は彼女の主観視点を通じて目の前の舞台の映像が繰り広げられています。一、4話はファーストカットで華恋が主観のように提示されていますが、舞台の描写から座席にカメラが切り替わると舞台に魅了されている主観視点はひかりだったという視点のすり替えが発生しています。4話の華恋も同じく舞台に感激していますが、舞台に没入する以上にひかりの反応が気になっているというズレが出ている。1話の華恋と比べると、4話の華恋は舞台に対して少し引いた印象を受けます。これがどういう事かと言うと、少なくとも4話アバンにおける華恋は主役ではないという事なのではないかと思うわけです。こんな事、なにも唐突に言っているわけではなく。きちんと根拠というかそう思わせる情報が存在しているからに他なりません。それが舞台版パンフレットのキャラクター紹介文です。以下から引用。


まずは華恋。

幼い頃に観たレヴュー「スタァライトに心を奪われ、舞台の道を走り出した舞台少女。
(中略)
過去に『運命』を交換した神楽ひかりと再会した日を境に、謎のレヴューに参加することとなる

次にひかり。

世界最高峰の演劇学校であるイギリスの『王立演劇学校』から編入してきた天性の舞台少女。幼い頃に華恋と共にレヴュー「スタァライトを観劇し、そこで『運命』を交換した。華恋とは幼なじみのようだが、その言動と行動は謎に包まれた部分が多い。何かに駆り立てられたようにレヴューに参加してゆく。


以上、引用。
この引用から分かるように「運命」を交換した、という所が1話と4話のアバンの違いを分けているんじゃないかとも考えられるわけです。この辺の設定の擦り合わせを舞台とアニメでどの程度までやっているのかは知る由もありません。しかしこの文面を鍵に、1話アバンタイトルと4話アバンタイトルの差異に生まれる物語上のズレを解析するとこうなります。
1話アバンタイトルは華恋が主役の世界線
4話アバンタイトルはひかりが主役の世界線
という推測が立つのです。そう考えると4話の華恋は主役じゃない(物語の中心ではない)からこそ、主役であるひかりを引き立てる芝居を見せているわけです。つまり「運命を交換した」事により平行する二つの物語世界が生まれてしまったのではないか、こう考える事も可能です。舞台版の説明を信じれば、スタァライト』を見た事で「運命を交換した」となっていますので、このアニメ版での差異も同様のタイミングで発生しているのではないのか、という気もしますね。
しかしまだ疑問は残ります。1話アバンタイトルが示すように、アニメ版は華恋が主役の物語で間違いないようです。そして、ここまでの展開で何か事情を知っていそうなひかりの行動を踏まえると「華恋が主役の物語」におけるひかりではないようにも見えるのです。というより、4話アバンタイトルで「ひかりが主役の物語」が示されていると考えれば、彼女は「自らが主役の物語」から何らかの理由で「華恋が主役の物語」へと越境してきたひかりなのではないしょうか。では、何のためにやって来たのか。そしてどうやって来たのか。これらの疑問を気につつ、本項で示した「ふたりでひとつの『物語』」とはどういうことなのかを次項で考えてみたいと思います。


【平行線、混線、そして結線】

本項では前項で取り上げた問題をさらに掘り下げようと思います。例えば一つの物語を線で表した時、物語に関わるいくつもの線が絡み合って、本筋である大きな線に収束していく。まるで樹形図のような連なり方をするはずです。しかし本作はどうでしょうか。もちろん本線に連なっていく、いくつかの支線は存在しますが、問題なのはまったく交差していない線があるということです。それが前項で説明した華恋とひかりです。しかもこの二本の線はお互いに絡み合うわけでもなく、平行線を辿っている状態でもあるのです。4話はこれらの線がどのように本線へと収束していくのか、という内容であったように筆者は感じています。これから今回のエピソードにおけるメインディッシュとして見ていきましょう。



さて、今回の物語はひかりの無断外出から始まります。前回の華恋の敗北に怒って家出したと言えるかもしれませんが、ともあれ「主役の不在」によって、4話は展開されていきます。ここまでの時点では華恋とひかりは「主人公格」が二人、平行して立っている。「ふたりでひとつの『物語』」という観点から考えれば、まだ彼女たちは別個の物語として独立しているので、物語そのものが交差し合っていない状態が続いています。お互いに「物語の主役」であるからこそ、どちらも相手を引き立てる役に回る事自体が作劇上意識されていないはずです。むしろ今回の演出家(「メイド・イン・アビス」監督、小島正幸)さんがかなり意識してコントロールしている部分だろうと思います。



ひかりがいなくなった途端、寮内を手当たり次第に探し始めて朝っぱらから2年A組の面々に迷惑をかける華恋。周りの振り回され具合などを見ていると、華恋を中心にして物語が回っている。というより、ひかりと華恋のとった行動がまったく逆であるのも注目したいところ。ひかりは「みんな」の元を去り、華恋は「みんな」を振り回す。もちろんお互い、行動を起こした原因がひかりは華恋であり、華恋はひかりであることも考えると、どちらも対象者を見つめているけど主客が異なっているというのも分かります。二人とも物語の主体として立っている以上、どちらかが客体にならないといけないのですが、二人とも相手の方を「客体」だと見なしている風にも取れますね。どちらが主体、つまり主役になるのかの綱引きをしているような感覚に枠外の視聴者は陥るのです。





そこの流れていくと、ここの辺りも顕著。クラスメートの助言を受けて、ひかりに電話をかける華恋。するとひかりの電話からは電車の音がする。無言のうちに電話を切られた華恋は、居ても立ってもいられず、ひかりを追いかける事に。「主役]としてのひかりの主張が激しいバストショットのカットに続いて、華恋の髪留めを止めるカットとパースの効いた背景に、これまた今度は華恋が「主役」を主張するカットが表れる。どちらも画面上のアピールが強いのですが、ここでも物語の見せ方が非常に「綱引き」。片や「どこかに行ってほしくなかったら追いかけてきなさい」という主役にもう片や「何を考えているのか分からない親友を連れ戻しに追いかける主役」。シチュエーションは同じだけど、指向する物語が大きく異なっているのですね。ひかりは華恋がワン・アンド・オンリーですが、華恋にとってひかりは大切な存在だけど、仲間のワン・オブ・ゼムでもあると言う事。ここの温度差がやはり決定的ではないでしょうか。



ここから華恋とひかりの東京名所などを巡る追いかけっことなっていくのですが、これも無意味な追跡劇ではないのは確かで、いろいろ物語の仕掛けられているわけです。見ていくと、今回のエピソードは映像に組み立てていくのは相当大変だろうなあと、素人目に思わされる内容で構成された対比や描写の数々を見ていくと、非常に匠の業だなあと感じてしまいます。作画が良いとそこに目を奪われがちですが、こういったカットとショットで複雑に構成された映像を組み立てるのもプロなのだな、と月並みな事を思います。
少し話が逸れました。ここで一つ頭に入れておきたいのは、華恋とひかりのパーソナルカラーです。公式に設定されている色なので確認していただきたいのですが、彼女たちは主役である事からも分かりやすく、赤(華恋)青(ひかり)に設定されています。これを踏まえて、この先の映像を見ていくと今回の展開が単なる東京巡りではない、と言う事が見えてくるはずです。
さて、物語はひかりが東京の水族館をはしごしていくのを華恋が追いかけていきます。この水族館というのも、なかなか暗示的であります。サンシャイン水族館しながわ水族館すみだ水族館と回っていきますが、しながわ水族館以外は池袋サンシャインビル東京スカイツリーと、「塔」と言われても差し支えない高層建築物に所在する水族館であり、同時にが基調の落ち着いた空間というのが水族館のイメージとしてあると思います。



水族館でのひかりと華恋の対比画像です。
このようにひかりが水族館の「」の中に佇むと画面は自然と彼女を中心に収束し、物語の中心に立ちますが、反対に華恋がこの水族館の中心に立つと存在感は拡散してしまい、画面にはアーチ上の水槽に漂うくらげの方が目立ってしまいます。ひかりもくらげを見つめていますが、彼女の場合は水柱槽のくらげを眺めている。一方、華恋はくらげに覆い囲まれている、という風に彼女たちが中心に立つ事の意味合いの違いも表現されているように思います。
仮に水族館がひかりの物語のメタファーであると推測するならば、追いかけてきた華恋は「招かざる客」でしょう。先ほども説明したようにアニメでの華恋は「華恋が主役の物語」の華恋であり、「ひかりが主役の物語」における客体の華恋ではないということです。と言う風に考えると、次の水族館で同じ通路を二人は辿っているわけですが、華恋がひかりに追いつけないのはひかりの物語上には乗っかっていない主体の華恋であるからに他なりません。主体同士であるからこそ、磁石のS極とN極のように反発しあうわけですね。
ところで最初の水族館の対比(上段一、二段の画像)は似通った構図が過去の回に存在しています。収束と拡散という点では以下の構図が当てはまりますね。



3話の真矢と華恋の名乗り口上でのスポットライトの当たり方がそのまんま、この水族館のひかりと華恋の構図が重なります。3話ではきらめきが収束と拡散の対比で表されていましたがこれと同じ意味を持つとしたら、ほとんど同じ構図である華恋はともかくとして、ひかりはかつて「トップスタァ」だったのでは?という憶測も出てきます。これもあくまで立てた仮説が正しければ、ということですけどもここまで丹念に積み重ねられていると、ちょっと気になってしまいますね。
Aパート後半の水族館群はひかりの物語に支配された空間と言っていいでしょう。しかし先ほどからも繰り返し話していますが、アニメは見る限り「華恋が主役の物語」ですので、そもそもひかりがアニメにおいて主体になること自体が異質であり、イレギュラーであると言えます。ということは、ひかりがアニメ版においてはイレギュラーな存在でもあるわけです。
思えば、3話までの展開は彼女たちの主役と敵役の関係性がはっきりせずに、お互いがお互いに主体(主役)的な行動を取っていたために起こってしまった敗北だったというわけです。もっと簡単に言ってしまえば、「ふたりでひとつの『運命』」、「ふたりでひとつの『物語』」であるにもかかわらず、それぞれが自分の「我」を押し通した結果、この作品の物語構造に合致しなかったせいなのです。主役と敵役の役割が曖昧だった以上、華恋の物語上の主役強度も弱かったということですね。1話、2話は華恋が主役らしい立場をとっているのでレヴューオーディションにも勝てていますが、3話はその物語構造の不具合からも、華恋が負けることは必然だった、というわけです。



ですから、このLINEチャットのやりとりも非常に示唆に富んでいます。ここも彼女間のズレが大きく出ているところで、華恋は実際に経験した出来事に対して、負けた理由を述べていますが、ひかりは「彼女の物語」の展開を知っているわけでもないし、同様に「私の辿った物語」通りの展開でもないから、二重に「わからない」と繰り返しています。そして、(この先にある展開を)「どうすればいいか」も「わからない」と言っているのです。これも仮定が正しければ、ですがおそらく「ひかりが通ってきた物語」とはもはや展開が異なっているからこそ、「華恋の物語」にやってきた「ひかりの物語」は華恋の敗北で行き詰ってしまったようにも見えます。



しかしここでシフトチェンジが発生します。大森海岸駅のプラットホームを境にして、華恋が降り立ったときに赤い電車が通り過ぎます。このミニマルな変化が、彼女たちの関係を大きく変化させている。というのは追いかけられていたひかりから追いかけている華恋へと主体が入れ替わっているのです。印象的に赤い電車が使われているのも、そういう一種のサインであるのかと。



ここで電話が繋がったひかりが華恋に「私たちの『スタァライト』、覚えてる?」と投げかけるわけですがここまでの説明を踏まえると、これもひかりと華恋で「見ていたもの」が違うはずです。しかし、ひかりが華恋に投げかけたことによって、華恋は「私たちの『スタァライト』、忘れるわけないよ。私たちの始まり、私たちの約束」と改めて強く意識する。この辺りも最初のPVに振り返ると「覚えている?」と言っているのが華恋で、「覚えているよ」と返しているのがひかりである事の反転が起こっています。ひかりの投げかけによって、華恋は『舞台』への情熱(執着)が呼び覚まされていますし、改めてひかりとの『約束』も再認識します。同様にひかりという『少女』への思いもまた。言ってみれば、この「華恋の物語」において華恋は「物語の主役」であることをこのやりとりで自覚させられているのですね。ひかりが誘導したのかは定かではありませんが、少なくとも4話の事の発端ではひかりが物語の主導権を握っていたけれど、ここに来て華恋にその主導権を渡した格好になっています。上のスマホを持っている二人の対比画像はその入れ替わりを指し示したものであるように思えます。



さらに次の画像。これもついても示唆的です。赤い電車が過ぎていったあと、今度はひかりのいた「青」の世界から一転して「赤」が目立ち始めます。「赤」は当然のことながら、華恋のパーソナルカラーです。その「赤い橋」を渡るひかり。これだけでも「誰の物語」を歩いているのかが分かりますが、重要なのは次のカット。



おそらく4話の最重要カットだと思います。「赤い橋」を渡るひかりの奥にある「青い橋」。ひかりが「この物語の主役」であるならば、本来渡っているはずの橋は奥の「青い橋」を歩くのが正しいルートでしょう。しかし、そこを渡っていない。彼女は「彼女が主役である物語」の道を歩まずに、「この物語の主役」が歩く道を先に進む。それをひかりは自ら選択しているように見えますね。まるで「自分の進んだ道」では何かがあったように、別の道を選んでいそうでもあります。



とはいえ、これ以降、街中に潜む「赤」が急に目立っていきます。両国橋、雷門、そして東京タワー。先ほどの水族館とは打って変わって、街中のにぎやかな喧騒に立つ「赤」が非常に印象的に映っていくのも、水族館での「青」との対比にもなっているのかと。しかし、まだこの時点でも「ふたりでひとつの『物語』」にはなっていません。何故なら、まだ彼女たちのズレは埋まっていないからです。ひかりもあくまで同じ物語上に立っただけで、同じ場所には立っていないし、まだ「主役であること」を降りたわけでもない。




なのでここから噛み合わない台詞のやり取りに重なって、ひかりと華恋がある「目的地」に向かって、東京中を進んでいくシークエンスが積み重なっていきます。これもこのようにカットを並べてみると対比構造になっていて、ひかりは右から左へ、奥から手前へと迷いなく一本筋の道を進んでいくのに対し、華恋は左から右へ、奥から手前へと分岐のある道を自らの選択で進んでいく。見方によっては先ほども言ったようにひかりは「華恋の物語」を先んじて進んでいるし、逆に華恋は「ひかりの物語」を遡行しているようにも思えます。



この橋のシーンも対比。ひかりはロングショットからのクローズアップで「青い橋」、華恋はクローズアップからロングショットでの「赤い橋」。先ほどの橋のシーンとの関連で、こちらではどちらもパーソナルカラーの橋に立つわけですが、ここの場面を最後に彼女たちのモノローグが徐々に噛み合っていって、『スタァライト』という「舞台」とふたりの「約束」を再確認していく。そういう点では「華恋の物語」「ひかりの物語」の汽水域でもあるのですね。



ひかりの「約束を覚えているのは私だけなんじゃないかって思ってた」に対して、華恋の「忘れたことなんてないよ!」と返す。夕日の中、左から右へ華恋が駆け抜けていき、ひかりとの距離を詰めていく。この台詞のやり取りの引き戻し方が特に顕著ですが、ここの対比シークエンスは「どちらが物語の主体であるのか」という綱引きで駆け引きが行われている箇所であり、最終的に華恋が「約束を忘れたことがない」のが決め手になっている。



その結果、「私たちの始まりはあの『スタァライトあの時交わした約束が私たちの『未来』」と言う二人の台詞が続くように、ここまですれ違っていた二人の物語がようやく重なり合って、同じ物語の同じ位置に立てたことが彼女たちの「幼い時の記憶」によって整えられていると言うわけです。



そして、彼女たちの行き着く場所は当然ながら「運命の塔」に見立てられた赤い「東京タワー」。もちろんそれはアニメ版が「華恋の物語」である以上、運命の塔も「赤く」光るものというのは必然だと言えるでしょう。



ここまで来ると、華恋もようやく右から左へと進めるようになります。ここから東京タワーへと繋がる坂道を登る場面ではひかりのモノローグはなくなり、華恋の「舞台少女」としての『舞台』への情熱の炎が再び灯るモノローグが重ねられていく事で、同時に彼女の「物語の主人公」らしさが強まっていく。坂を上り詰めると、目の前に大きく高く伸びる東京タワー。そしてついにひかりと対面することになります。



辿り着いた「運命の塔」である東京タワー華恋ひかり。そして実は東京タワーの中にも「水族館」はありますが、閉館を示す「赤い」ディスプレイによって、二人は足止めを食らう。今回の終着点がこの場所であり、二人の立つ物語が「華恋の物語」である以上、物語が再び「切り替わること」を許していないわけですね。



東京タワーをバックに公園のベンチに座る二人。二人しかいない空間の中で、ひかりがレヴューオーディションの秘密を語りだします。「合格できなければそこで終わり」「舞台少女として一番大切なものを失う」など、オーディションを一度は経験してないと言えなさそうなことを喋るひかりに華恋は感謝する。彼女が自分を思ってしてくれた事だからと分かっているからこそ、謝辞を口にする。と、同時に何があっても舞台に立ってきらめくまでは負けないという強さも宣言する。



東京タワーという場所でまた再会できた「ふたりの物語」「塔」によって収束して、一つとなる。今まで平行線だった彼女たちそれぞれが「主役の物語」は東京という「舞台」と、東京タワーという「塔」を通じて結ばれたということなのですね。ひかりがどんなにレヴューオーディションの過酷さを語ろうとも、「物語の主役」であるという自覚を強めた華恋にとって成すべき事は唯一つ。



ひかりと一緒にトップスタァとなって舞台に立つ事。ひかりは「そんな特別扱いあるわけない」というけれど、それはひかりにとっての解釈であり、「オーディションの合格者は一人じゃない」と解釈する華恋にもはや何の迷いもないわけで。レヴューオーディションという「舞台」の解釈において、彼女たちの違いが浮き彫りになっているのが分かりますね。




そんな無茶を言っても、ひかりに「大丈夫」と言える強さと自信が戻ってきた華恋。滑り台の上から東京タワーを背負って、手を差し伸べる彼女の姿はこの物語が「華恋の物語」だという事を雄弁に語ります。そうなると、この物語における主役と敵役の関係もおのずと見えてくるわけです。ここまでの展開の流れで積み上げられたのは華恋の主役性、そしてここまで華恋以外にはほとんど交わろうとしなかったもう一人の主役、ひかりの役割もここではっきりと区別されます。



その瞬間を切り取ったカット。ひかりと華恋しかいない空間(公園)、手前に配置されたの遊具、に塗り分けられた滑り台。そしてひかりの立つ左側に注目。オブジェが見えますが、これが舞台のセンターポジションに貼られるバミリの見立てになっている。



このバミリのある立ち位置からひかりは踏み出していき、滑り台を上り、華恋の手を取る。ひかりは「自らの物語」のセンターポジションから降りて、「華恋の物語」の敵役として、二人で立つことを選んだのです。今回のエピソードを題材となっている「舞台」の構造を汲んで考えてみると、「ひかりの物語」「華恋の物語」の綱引きがあり、どちらを主役に立てるのかという駆け引きを行いながら、主演の二人が最終的に自らの役割を定めていく展開であったのかなと思うわけです。



キミとワタシの物語。あるいは「ふたりでひとつの『物語』」というのは、華恋とひかりのこの作品における役割、つまり主役と敵役の関係性が成立していなければならない物語であり、1〜4話の展開は彼女たちの関係性をきっちりと提示する事を念頭に置いた構成だったのではないかと。この描き方は舞台版と大きく違うところで、華恋とひかりの関係性を強調する上でも、彼女たちの「約束」で結ばれた絆を描く上でもアニメ版においては不可欠な描写であるとは思いますが、舞台版での彼女たちを考えるとどちらが正しいのか、不安を覚える所です。




そして、最後はこの煌々と赤く輝く東京タワーの前に立つ二人。「華恋の物語」において、華恋とひかりが約束を果たすために辿り着く場所であり、「運命の塔」として夜空の星に届かんばかりそびえ立つ、神々しい印象を与えています。華恋は「物語の主役」を演じ、ひかりは「華恋の物語」の敵役を演じることになったと言う所で、物語は一致した。「全ては塔へと帰結する」物語であるということが確認されて、今回の大筋は締めを迎えることとなります。
しかしです、実は1話のとあるシーンでこんな事が語られています。



それがこのシーン。一緒にシャワーを浴びなかったひかりがどこへ行ったのか、寮のリビングを探しに来る場面の頭です。ここで真矢とばなながこんな会話をしています。

ばなな:へぇ〜再演するんだ?
真矢:あのときの敵役が今度の主役だそうです


さりげなく会話として挿入されていますが、舞台版を見ていた人の中には聞き逃さなかった人もおそらくいるのではないでしょうか? こんな台詞をわざわざ入れてくる意味がやはりアニメ版にはあるのではないか、ということですね。ここまで話してきた、華恋と光というそれぞれの物語、そしてその主役と敵役の関係を踏まえて、以上の台詞を見ると、アニメ版が「あのときの敵役が今度の主役になった物語」ではないかということです。華恋が敵役だった物語、それはつまり「ひかりの物語」が本来の物語ということになりますが、舞台版が彼女の物語であるという風にも個人的には思えないので、では一体どういうことなのか。『スタァライト』が繰り返し上演されることを考えれば、「少女☆歌劇レヴュースタァライト」という作品も繰り返されていると見た方がいいかもしれません。となるとアニメ版は何回目の上演なのか、気になるところです。もちろんこれは憶測の域を出ないものですが、これだけ情報が揃っていると邪推の一つもしたくなってしまいます。ここで説明してきたように華恋とひかりの関係性を掘り下げていくと、物語的な複雑さが見えてくるわけですが、これが的を射ているのかは今後の物語次第と言うところでしょうか。



【そして『9人の物語』は始まった──】


最後は華恋とひかり以外のメンバーにも軽く触れていきたいと思います。華恋とひかりの関係を今回は濃密に描いていますが、その合間合間にきっちりと残り7人の描写も挿入しているのも抜け目ないといいますか、あそこまで詰め詰めなのに入れる余裕を作っているのが正直にすごいなと思います。




まずは双葉と香子。ここの会話までお互いにレヴューオーディションに参戦していたことを知らなかったわけですが、2話感想でも説明した順光と逆光の対比が二人に表れています。順光に立つ者は自らの可能性を信じて疑わず、反対に逆光に立つ者は相手に対して後ろめたいものやコンプレックスを抱えている、と言う対比ですがここでも、「もしお互いが戦うことになったら双葉が勝ちを譲ってくれる」と信じている香子に双葉が膝枕を外して、意趣返ししている辺りは、舞台版で語られる「謀反」や3話でクロディーヌとの会話から見え隠れする彼女の思惑が窺えますね。その場面に対峙した時、彼女たちがどうなるか見ものです。



お次はまひる。今回は彼女がコミカルな役を一手に引き受けている(Bパート終盤の茶番劇を除けば)わけですが、ここで見え隠れしているのもひかりと彼女を追いかけていった華恋への嫉妬と羨望だったりするのが非っ常に重いわけですね。既に次回の5話がまひるの回であることが分かっていますが、彼女の華恋に対する感情がどのように爆発するのかが怖くもあり楽しみでもあります。ちなみに廊下の女神と言うのも、地味に舞台版とのリンクですけども物語的にはさして重要ではないので、説明は省きます。割と他愛ないリンクでもありますし。






そして3話が放映されて以来、その人気に火がついたと言っても過言ではないクロディーヌと真矢。休日返上で練習を重ねるクロディーヌに詰め寄る真矢。一緒にダンスの自主練を重ねながら、クロディーヌはなぜ真矢が勉学もレッスンもトップクラスなのに、なおかつレヴューオーディションでもトップに立とうとするのか、理由を聞くと「私、嫉妬深いんですよ。誰よりも」と明かします。この嫉妬深さというのが真矢自身を縛っているものの一つでもあるのかなととも、このシーンを見てて感じたりもしました。
「自分以外の人間がトップスタァになるなんて考ええただけでも嫉妬で狂いそうになる」と言う言葉からも、自分が「トップの座」から下ろされることを想像もしたくないというニュアンスにも聞こえます。常にトップに立っているからこそ言える言葉でもありますが反面、そこにしか「あるべき自分」がないとも考えてしまいますね。クロディーヌの「ホント強欲」という返し以上に真矢を真矢たらしめている場所が常に「トップ」にしかない考えているのも、なんというか「自分」という「迷宮」に迷い込んでいるようにも見えますが、彼女の行き着く先はどこなのでしょうか。



2話で提示されたこのソシアルダンスの構図。もしかすると真矢がその嫉妬から開放されると、この構図が逆転するのではないかとも想像します。男役と娘役が逆転した真矢とクロディーヌというのもなんというか、関係性の変化を表すのであれば少し面白いかもしれません。リードする側がリードされる側に立つ時、見えてくる光景と言うのもあるでしょうから。



最後は本編ラストの華恋とひかりの帰宅シーン。ここで注目したいのが音楽。早朝の学生寮前で二人の帰宅を待つまひる。二人が戻ってきたことに気づくと流れてくるのが1話のレッスンホールのキャラクター紹介やPVで流れてきたあの静謐でミニマルな旋律のBGM。この作品の始まりを告げる楽曲が二人を迎える際に使われていると言うことは、ここからが「新しい物語の始まり」であることを示しているように感じます。というより、今までが「8人(+ひかり)の物語」であり、これからが「9人の物語」だと言うことでしょう。今回を通じて、ようやくひかりが2年A組へと迎え入れられたわけですね。



そして今回のオチとも言える部分にもヒュッと差し込まれる舞台版のリンク。アニメにおいては門限を破ったなどの懲罰に使われるぐらいの意味合いしかないと思われる、「伝説のしごき」が舞台版だと物語にも関わるかなり大きな要素であったりするのですが、ここに来て、ひかりがとんでもないことを言い出します。「なにそれ」と。もう一度言います、「なにそれ」なんですよ、彼女にとって。舞台版のことを知っているとひかりが「伝説のしごき」を知らないという事実が今後どう影響するのか(いや、影響するのかどうか分かりませんが)、アニメ版との関係性を考える上でも重要な描写ではないかと思えてしまいますね。



それはともかく、かくして「舞台少女」としてまたライバルの一人として、受け入れられたひかりを「おかえり」と迎える華恋、そしてそれに「ただいま」と答えるひかり。一本の物語として結ばれた「ふたりでひとつの『物語』」。そしてここから『9人の物語』が始まる、というところで作品の第一幕は幕を下ろします。トップスタァをめぐるオーディションは激しさを増していくだろう中で、「キミとワタシの物語」の行き着く先がどこなのか、期待して見ていこうと思います。


次回に続く
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※なお本感想はあくまで個人の印象によるものです、悪しからず。


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〜余談〜
特に感想にはならないけど小ネタ的に取り扱っておきたい箇所があったので。


この画像、実は正面から見た絵が放映前に作られたキービジュアルになってたりするんですよね。
それが以下の画像。



どうでしょうか。後ろの背景とかは違ってますけど、おそらくこれを意識した構図なんだろうなあという。
そんな所です。特に検証する場面でもないと思うのでこれだけなのですけども。