In Jazz(はてなダイアリー版跡地&元『My Favorite Things』)

ジャンル不問で好きなものを最小単位で語るブログ

音楽鑑賞履歴(2013年6月〜8月)増補改訂版。

今回は音楽メーターで書いた感想のアーカイヴ記事です。
音楽メーターが2017年5月に閉鎖することに伴い、全ユーザーに投稿データが配布されておりまして。感想をまとめていなかった時期(14年以前)の感想を取りまとめています。これがけっこう面倒くさい作業でして。サルベージで来たデータから、ちまちまとアマゾンの商品ページをリンクして、不要な部分は削除して、なるたけ誤字脱字を直してます。あと若干加筆修正も。まあこれは当時のままをなるたけ残しておきたい気持ちもあるので、やり出したころの投稿であんまり感想になってない部分を書き直したりしてます。そういう感じの増補改訂版です。
今回は13年の6月から8月いっぱいまでの感想を。文字数限度があるのか、一まとめに収まりきらないので三ヶ月くらいの感想を少しずつ取りまとめていく予定です。もちろん定期の感想記事もありますのでアーカイヴの方は気長にお待ちいただければ。あと出来るだけ、記憶を頼りに既所持盤と新規購入分の区分けもしてます。「・」が付いているのが以前から持っているものになります。
以上です。量が結構多いので、長めの記事になっていますので余裕の時にゆっくりとごらんいただければと思います。自分で聞いておいてなんですが、いろんなのを聞いてます。その辺りも楽しんでいただければ。
では以下から感想です。




Sky V.1

Sky V.1

・79年発表1st。英国ジャズロックバンドCurved Airの元メンバーとクラシックギタリストのジョン・ウィリアムスが結成したクロスオーバーなジャズロック。収録時間が短いのが玉に瑕だけど、面白いサウンドを聞かせてくれる。単純にいえばクラシックとロックの融合なんだけど、クラシックのメロディを取ってつけたように演奏するのではなく、各メンバーの個性をしっかりと溶け込ませた上で、自作曲で表現している辺りが非常に有機的なミックスがなされていて、かなり興味深いし、しっかりとクロスオーバーしている音なのに好感を持てる。そういった個性のぶつかり合いでは今作の斬新さは非常的に魅力的だ。
"2013-06-17 20:51:08"

MBV

MBV

13年発表3rd。22年ぶりの新作。ラフなミックスに賛否が出てるけど、これは多分、聞かせたい音を前面に押し出す為の判断だと思う。音の主軸が曖昧なノイズの肉付けによって、曲として明確な像を持って、リスナーの耳に届く。象られた音塊が濃い密度の恍惚を与えるという点では、名盤と言わざるを得ないと思う。
2013-06-19 21:15:56"

13年発表未発表音源集。日本盤で。まず音が凄くいいのが一つ。まるで69年という時代を真空パックしてきたようなフレッシュな演奏に聞こえるから困る。そしてジミヘン本人が自らの音楽性を昇華する過程を知ることが出来るアルバムだと思う。素地がしっかりしているからブルースでもR&Bでも何演奏しても個性が滲み出てる。
どれもジミヘンのギターもそうだけどバックの演奏陣との化学反応が凄い。圧巻は日本盤ボーナストラックの20分のジャムセッション音源。これが全く苦もなく聞けてしまう辺り、伝説なんだろうなあと。万華鏡のように変化するギターマジックが凄い。
"2013-06-20 23:17:35""2013-06-20 23:20:14"

12年発表同名アニメキャラクターソングアルバム。スマイルプリキュアのキャラソンアルバム。どれも底抜けに明るい曲ばかりだが、れいかさんの曲と5人の曲は涙腺を刺激させる。あとやよいとなおの曲の落差が凄いw燃え系の曲からの穏やか歌というのがまたなあ。全曲バラティかつ粒ぞろいなのは素晴らしいし、アルバム構成も地味ながら上手いと思った。
"2013-06-21 02:34:08"

スマイルプリキュア! ボーカルアルバム2

スマイルプリキュア! ボーカルアルバム2

12年発表同名アニメキャラクターソングアルバム。キャラソン第二弾。やはり一枚目に比べるとパワーダウンかなあ。バッドエンド組とED歌ってる方の新曲が面白かったかな。曲のバリエーションが似たり寄ったりなのが聴き疲れてしまう。キャライメージには沿ってるんだけど、それ以上がなかったのが少し残念だけど悪くはない。ファンなら損はないかと
"2013-06-21 21:56:50"

・05年発表同名アニメキャラクターソングアルバム。初めて買ったキャラソンアルバム。まあ、極上生徒会という作品にのめり込まなければ、この分野を聞かなかっただろうなあ。アルバムとしてもいい出来だと思いますよ、キャライメージを尊重した上でその魅力を上手く拡張してると思います。隠密メンバーの曲が好きです。
"2013-06-21 22:01:31"

LUPIN the Third 峰不二子という女 オリジナルサウンドトラック

LUPIN the Third 峰不二子という女 オリジナルサウンドトラック

12年発表OST菊池成孔による、山下毅雄オマージュの香りも匂う(そんなに意識はしてないと思うが)ルパンサントラ。オルタナジャズとして黒く、60〜70年代を髣髴とさせる楽曲が並ぶ。電子音の使い方とか曲構成はテクノ的というか現代的なのが特徴かな。ああ、クラブジャズとしても十分聞けるアルバムですね。
"2013-06-21 22:05:44"

フル・サークル(SHM-CD紙ジャケット仕様)

フル・サークル(SHM-CD紙ジャケット仕様)

  • アーティスト: ルパート・ホルムズ
  • 出版社/メーカー: ウ゛ィウ゛ィト゛・サウント゛
  • 発売日: 2010/12/22
  • メディア: CD
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・81年発表7th。リリース当時に発売されたカセット版所有。演劇の音楽を作っていたのも影響しているのか、静かだがドラマティックな曲が並ぶAORの隠れた名作だと思います。ミッドなテンポで穏やかに流れてくるメロディの味わい深さは聞いていて、飽きが来ない作り。当時の日本盤には八神純子に提供したMagic Trickがボーナストラックとして収録。これがまた急転直下なドラマティックな楽曲で素晴らしい。が、リイシューされたCDには収録されてないのが残念だ。
"2013-06-21 22:09:20"

Adventure

Adventure

・80年発表6th。前作に比べると非常に硬質なロック色の強い作品。エレピとシンセのクールな音をAORに落とし込んでなお、ドラマティックかつポップな旋律がソリッドに響く。冷ややかな印象を受けるメロディは緊張感があるがこの盤独特な質感となっている。これもカセットで所持。ルパート・ホルムスは現在小説家として活動しているので、積極的に音楽活動をしてないのが惜しくはある。長らくリイシューがされていないので個人的には出してほしい一枚
2013-06-21 22:12:04"

パートナーズ・イン・クライム

パートナーズ・イン・クライム

・79年発表5th。一般的に彼の代表作。かなりおしゃれにポップだけど次作のようなソリッドさはなくて、かなりカリビアンというか丸みのあるソフトなサウンドが特徴の一枚。これもカセット所持。まろやかで柔らかいサウンドが全体を支配しているので、ユルめでヌルい雰囲気に浸りたい時にはいい感じに聞ける作品
"2013-06-21 22:17:34"

C-46

C-46

・06年発表1st。石野卓球TOKYO No.1 SOUL SET川辺ヒロシスペシャルユニット。ジャケットもすばらしいんだけど、それ以上にアーバン&アダルティーなクラブサウンドを展開しているのが聞きやすい一枚。夜に沈み込んでいく儚さがあるかなと。
"2013-06-22 13:05:36"

InK PunK PhunK(初回生産限定盤)(DVD付)

InK PunK PhunK(初回生産限定盤)(DVD付)

・07年発表2nd。石野卓球川辺ヒロシのユニット第二作。前作より雑多なサウンドになっていて、ヴァラエティと聞き応えはあるんだけどその分、全体が散漫になっちゃってる印象があるかな。1枚目に比べると中毒性は薄いか。あと音圧が高め。捉えどころのない感じが面白いといえば面白いのかも。
"2013-06-22 13:09:00"

LONG SEASON

LONG SEASON

・96年発表6th。アルバム1曲35分のサウンドトリップ。プログレ的というかジャムロックというか。ダブポップというジャンルを切り開いたグループのたゆたう空間の音。ひとつの境地だが、そんな気負いもなく、人が自然や世界の響きの中で生きていることをパッケージングしてる一枚だと思う。寝る前の音楽としても最適
"2013-06-23 12:47:05"

’98.12.28男達の別れ

’98.12.28男達の別れ

99年発表ライヴ盤。事実上のラストライヴ実況盤。知ってか知らずか演奏は神懸り。あの時、あの場所で消えていった儚い空間が奏でられる音によって、何度でも甦ってくる。あの場にいなかった人(自分も)も永遠となってしまったあの声とバンドを忘れずにはいられない。そんな一枚。結構SHM-CDで聞くと生々しいかと。
"2013-06-23 13:00:07"

ラジオ・スターの悲劇

ラジオ・スターの悲劇

・80年発表1st。ニューウェイヴ黎明期の名盤の一枚。故にシンセとバンド演奏の半生な融合のバランス(サイボーグ?)感覚が返って、面白かったり。近未来かつノスタルジーを感じさせるポップソングの数々は未だに色鮮やか。遠からず近からず、そして決して届かないエヴァーグリーンを体現しているアルバム。
"2013-06-23 13:08:12"

アドヴェンチャーズ・イン・モダン・レコーディング

アドヴェンチャーズ・イン・モダン・レコーディング

・81年発表2nd。日本盤所持。1stに比べると、密室感の増したコンセプチュアルな作品。何もかもがヴァーチャルになったかのような現実感のなさがSFチックで全体のトーンがそんな物寂しさと切なさで満ちているペシミズム的な一枚。音自体は後のZTTレーベルに繋がっていくサンプリングとフェアライトの音が顕著。
"2013-06-23 13:14:38"

Moroccan Roll

Moroccan Roll

・77年発表2nd。これも久々聞き。2nd。いきなり中近東っぽいワールドミュージックサウンドで始まるが相変わらずバカテク。特に6曲目以降のテンションの高い楽曲郡はこのアルバムのハイライトといえる。全体にパーシー・ジョーンズのベース無双な一枚。フィル・コリンズが好き勝手に叩きまくってるのも注目か。
"2013-06-24 20:29:00"

Unorthodox Behaviour

Unorthodox Behaviour

・76年発表1st。久々に聞いた。フィル・コリンズのサイドプロジェクトに捉えられがちな部分もあるが、パーシー・ジョーンズのフレットレスベースとジョン・グッドサールのギターを双璧とするバカテククロスオーバーというのが正しい。UKジャズロックに感じられる良くも悪くも牧歌的な田舎っぽさがあまりない作品だと思う。とはいえ、アメリフュージョンの陽気さは皆無で陰のある音で、別の意味で黒いかな。
"2013-06-24 20:29:58"

percept from... (パーセプト・フロム)(直輸入盤帯ライナー付国内仕様)

percept from... (パーセプト・フロム)(直輸入盤帯ライナー付国内仕様)

13年発表1st。ジャパンプログレバンドのデビュー作。ギターレスのヴァイオリンメインのバンド構成。ヴァイオリンをリード楽器に持ってくる自信がそここに感じられるメロディックかつ芳醇な楽曲が息の合った勢いのある演奏でドライヴしていくのが何よりの魅力だなあ。凄く良い。早くも次回作が楽しみなバンドです。
"2013-06-24 23:11:58"

・98年発表ベスト盤。超久々にCDで聞いた。よくあるヒットソング集だけど改めて聞くとメロディメイカーっぷりが際立つなあ。1とか2とか大ヒットした3とかアメリカンミュージックへの憧れがそここに見え隠れするんだけど、根底に流れる英国のメロディラインがひょっと現れるのはご愛嬌。ソロを知るにはこの一枚で十分。
"2013-06-26 21:58:15

COMEDOWN MACHINE

COMEDOWN MACHINE

13年発表5th。日本盤で。音が大分フィジカルになってると思う。ローファイで線が細く非実存性の強かったバンドサウンドがロックバンドとしての身体を持つことでThe Strokesの本質を浮き彫りにしてる。80年代的なコンテンポラリーっぽさが残るのは現代ロックの平均値を出すとこうなるってことかな。
そういう点ではDaft Punkの「Random Access Memories」に近いのかも、手法としての「ロック」から入って、「ロックバンド」の肉体を得たThe Strokesの姿が見られる一枚。バンド史上、一番「バンドサウンド」としてまとまった音が鳴り響いているじゃないかと
"2013-06-28 21:39:53","2013-06-28 21:43:30"

Allee des Tilleuls

Allee des Tilleuls

・76年発表1st。フレンチ・レアグルーヴプログレジャズロック)。プログレっぽいのにディスコっぽいのが面白い。ベースのジョスカン・テュレンヌを始め、演奏のアンサンブルもかなりテクニカル。ファンクっぽさやダンスミュージックっぽさも兼ね備えているのでハイテクポップでもあるかなあ。
"2013-06-28 23:01:03"

Darwin!

Darwin!

・72年発表2nd。ジャコモおじさんと愉快な仲間たちの第二作。前作が160kmの豪速球だとすれば、今回は鋭い変化のシンカー、みたいな。血管がぶち切れそうなドラマティックな旋律の静と動に振り落とされそうなくらい。前作とは趣が異なるが、気合の入ったテンションの高い演奏で聞く側が疲れてしまいそうな一枚。
"2013-06-29 00:23:41"

ピンク・ムーン

ピンク・ムーン

・72年発表3rd。彼の遺作。ギター1本の弾き語りが心に染み入るので夜に聞くとよりしんみり。収録時間が28分強という短いアルバムだけど、繊細なギターにニック・ドレイクの儚い歌声をいつまでも聞いていたくなる。夜や、一人で居たい時、就寝前に流す音楽としても行ける。静かだが満ち足りた一枚。
"2013-06-29 10:51:27"

GREATEST

GREATEST

・98年発表ベスト盤。彼らの魅力を手っ取り早く聞くには最適だと思われる。強力なヒット曲ばかりなので後半に行けば行くほど、味わい深いけど派手さに欠ける曲ばかりになってしまうのは、致し方ないとはいえやはり低迷してたと言うのも大きく影響してるような。80sヒットチューンは流石に煌びやか。
"2013-07-01 20:31:42"

PRISM(紙)

PRISM(紙)

・77年発表1st。久々に聞いた。和製フュージョンの先駆。和田アキラのギターは改めて聴くとディ・メオラの背後にジェフ・ベックが見隠れしてるのね。前半がメロウ、後半がハードな楽曲が揃っていて、演奏も当時のクロスオーバーシーンに引けを取らないレベルの高いものだと思う。始まりを告げる名盤かと。
"2013-07-17 12:58:06"

Combat Rock

Combat Rock

・82年発表5th。久々聞き。実質的なラストアルバム。パンクの燃えカスと言ってもいいんだが改めて聞き返すと、再評価されてもいいと思う一枚。00〜10年代のローファイ感が82年の時点で存在してたと言うオーパーツ的楽曲が後半に行けばいくほど聞ける。ナンバガ通過した後のZAZEN BOYSな趣を感じる作品
2013-07-17 21:26:41"

More Light: Special Edition

More Light: Special Edition

13年発表11th。特濃闇鍋ロックンロールパーティ。でもダシ(デヴィッド・ホルムス)のおかげでパキっとしたキレのある味付けで統一感がある。ダーティでサイケなロックだ。ハードでルーザーなノリは2ndっぽい。敗北感に打ちひしがれてラストの曲でIt's Alrightと歌うのは諦念にも似た開き直りなのか…
ボビーにおけるロックの本質が剥き出しになってる一方で、それを映像的センスで切り取るデヴィッド・ホルムスが重なることで、くらくら眩暈がしそうな濃い密度の曲ばかりで息つく暇もないまま、ラストソングで浄化される。本作がカオスをぶち撒けているなら、次作の洗練により期待がかかるなあ
"2013-07-20 23:15:52""2013-07-20 23:23:19"

Remain in Light

Remain in Light

・80年発表1st。That's Cool Punk.いやColdまでいくほど冷たくないからだが。ブルックリンサウンドの原点みたいな知的アートパンクなんだが白人黒人のグルーヴ、演奏のヘタ/ウマをリミックスしたのが最大の特徴。つんのめった勢いの前半も好きだが、急に醒めた後半にも得難い魅力を感じるなあ。
2013-07-21 17:55:18"

99 Luftballons

99 Luftballons

・84年発表編集盤。久々に。「ロックバルーンは99」のヒットで知られるドイツのバンドだけど、他も佳曲がそろっている。80s初期のシンセとロックバンドの、まだあまり馴染んでない感じの荒削りなサウンドが良くも悪くも魅力的でそこがポップでパンキッシュでもある。それの一番の成果が前述の曲である所が疑いもない
2013-07-22 22:27:32"

Captain & Me

Captain & Me

・73年発表3rd。スタイリッシュに西部サウンド。スワンプロックと比べても音が洗練されててポップ。改めて聞くと、ベースラインとドラムが絶妙なんだなあ。ハイウェイと馬車というジャケがアルバムの音を見事に体現してる。この手のロックには珍しくシンセを導入してる辺りの先見性も目を見張るべき所なんだろうな。
2013-07-22 23:18:53"

Specials

Specials

・79年発表1st。久々に。以前はそんなでもなかったミッドテンポの曲がいやに心地よく聴けた。スカ独特の裏拍を取るギターリズム、張りの高いドラムの音、うねるベース、隠し味のオルガン、そしてホーン。歌詞なんか今の日本の社会情勢にぐっと来るんじゃないんだろうか。それ以上にスタイリッシュなのもカッコいい。
"2013-07-23 21:07:49"

More Specials

More Specials

・80年発表2nd。また久々に。1stの抜けのいいスカサウンドが一変して、倦怠感溢れるエキゾチックリゾートミュージックに。音楽性の幅が一気に広がったがうろんなゴーストミュージックになっていることからもUK、あるいはパンク/NW世代の「Hotel Carifolnia」を標榜した重要な1枚だと思う。
流行に流される人々とその渦の中心にいるバンドメンバーの苦悩と言うか諦めと言うか。自分たちが切り開いた新しい価値観が「ステレオタイプ」、「スタイル」と化してしまう恐怖感とか、そういった流れへの絶望みたいのが感じられる生暖かい木枯らしが吹き荒んでいる作品だなあと。事実、最終作となる。
"2013-07-24 10:57:16""2013-07-24 11:00:46"

In the Studio

In the Studio

・84年発表3rd? The Specialsの中心人物、ジェリー・ダマーズのソロプロジェクト的アルバム。なのでThe Specialsの三枚目でもありジェリーのソロアルバムとも言える。音は前作で開花した音楽性の発展系。密室感のあるミクスチャーと言うかミューザク(BGM)感はより強くなっている。
サードワールドミュージック的でもあり、政治的内容の含んだ曲もあるが、全体的に音の選別がクラブDJというか。作ったミックステープをすべて自らの手で演奏してる感覚。チル・アウトした楽曲が並ぶのも、なにかポストロック的。84年作だが、メロディ、リズムともにロックに頼ってないロック。
"2013-07-24 14:27:13""2013-07-24 14:33:51"

放射能(ラジオ-アクティヴィティ)

放射能(ラジオ-アクティヴィティ)

75年発表4th。輸入盤で。後の「Computer World」に繋がるポップな感覚が結構オーガニック。数年後にはデジタルに成り変わる彼らのサウンドもこの時点ではアナログ的な感触を残しているのが興味深い。歌詞の内容以上にアナログテクノとして、収録の楽曲は歴史的に意義深くもあるんじゃないだろうか。
"2013-07-24 21:28:39"

Trans Europe Express

Trans Europe Express

77年発表5th。ヨーロッパ特急をコンセプトにした1枚で、前作の朴訥なポップさと比べても統一感のあるものになった。クラシカルな荘厳さとブリリアントなシンセサウンドでポップなのとインダストリアルな曲が立ち並ぶ。いつ聞いても組曲形式の後半は列車に揺られながら見る、殺風景な景色を思い浮かべる。
"2013-07-24 23:55:05"

コンピューター・ワールド

コンピューター・ワールド

81年発表7th。テープ所有だけど輸入盤CDで。前作「人間解体」で見せた構成主義的ネオンライトポップサウンドがさらに洗練化。先駆者たるシンセ演奏技術に唸る。ハイライトはもちろん5の「Computer Love」。81年の時点でデジタルアイドルを歌う先見性と共にそのロマンティックな旋律に酔いしれる
"2013-07-25 01:23:17"

Songs of the Siren

Songs of the Siren

・00年発表2nd。オオエシンのソロプロジェクト。00年作というのもあって、時代の空気を吸ったビッグビート、あるいはブレイクビーツなのだが、本人が全面的に演奏しているおかげか、一線を画した楽曲が揃っている。情報密度の濃いエレクトロ、いやEDMで片付けられない音世界がある。改めて聞くと後半の曲も素晴らしい
面白いのは、ここまでビッグビートなのにも関わらず、バンジョーなどを多用してアメリカンな砂埃っぽさを押し出している辺り。太陽の下で爆走しながらEDMやってるみたいな、非常に開放感溢れるワイルドなサウンドスケープになっていて、無国籍かつカラフルにアルバムを彩っていて凄いなあと。
"2013-07-25 22:11:31""2013-07-25 22:15:43"

Minute By Minute

Minute By Minute

・78年作8th。元々、泥臭いロックをスタイリッシュに聞かせていたバンドがギターから鍵盤をメインにすることでより洗練化、AORの色合いが強くなった一枚。大ヒットの2もそうだが全体にメロウかつ芯の入った男臭い曲が並ぶ。M・マクドナルドの歌声とフェンダーローズが従来の音に新味を与えてるかと。
"2013-07-26 10:14:14"

Grand Funk

Grand Funk

・69年発表2nd。ヴァン・ヘイレン以前のアメリカンハードロックの雄。もう全てが豪快。ギター、ベース、音でかい。ドラムは機関銃の如く乱れ打ち。しかし物凄くファンキーである。粘っこくブルージー、豪快かつ明朗なロック。どの曲もノリがよく、ライヴ向きに盛り上がる曲満載の後のガレージにも繋がる能天気な一枚
"2013-07-26 11:36:40"

71年録音盤。チック・コリアの「Return To Forever」に参加してる管楽器奏者のリーダー作。C・コリア、A・モレイラなどがゲストしてるので裏RTFといっても過言ではない。リリカル。本家RTFでも聞かせた軽やかなサックス&フルートのの調べは儚くもリリカル。クリスタルな響きが素晴らしい
"2013-07-27 20:49:54"

The Original Soundtrack

The Original Soundtrack

・75年発表3rd。UK随一の捻くれポップロックバンドの代表作。XTCに見られるポップ偏執症候群に対して、当時のUKロックへの批評的毒舌実験精神がかなり屈折してるなあと。ここまで変幻自在なのもクレバーな音楽性故なんだろう。どの曲も丹念にメロディが重層的に織り込まれていて、かつポップに響いている名盤。
"2013-07-28 00:23:13"

Prince And The Revolution/Parade: Music From The Motion Picture Under The Cherry Moon

Prince And The Revolution/Parade: Music From The Motion Picture Under The Cherry Moon

86年発表8th。圧倒的な白。それも無垢な白じゃなくて、白基調のモノトーンというか黒さを包み込む、卑猥な白である。隙間の多い空間的デザインのサウンドメイキングはバブル期の日本の音楽シーンでもかなり参照されている気がするなあ。米米CLUBとか岡村靖幸辺りの音の切り取り方の根源はこれかと。
"2013-07-28 11:18:09"

Live at Leeds

Live at Leeds

・70年発表ライヴ盤。スタジオとライヴでは極端にバンドの様相が異なるバンドの先駆である彼らの魅力が一番判り易く捉えた一枚だと思う。アルバムだとキャリアを重ねる度にヤンチャを知性で包み込んじゃう嫌いがあるが、ここでは完璧にヤンチャ剥き出し。英国特有の重厚なメロディが暴れまわっている傑作
2013-07-28 22:49:06"

Live

Live

・75年発表ライヴ盤。陽気なリズムとメロディが緩やかに空間を包む中、紡ぎだされる歌は貧困と抑圧、反骨を語るレベル・ミュージック。レゲエの漂うリズムにぶらんとベース音の重みが垂れ下がる。その語り口は「ブルーズ」とほぼ同質。炎天下の突き刺す陽気こそが「レゲエ」であり、本質を伝える一枚。
"2013-07-30 21:41:13"

サディスティック・ミカ・バンド

サディスティック・ミカ・バンド

・73年発表の1st。次作の「黒船」が余りにも有名だが、音の魅力ではこちらに軍配が上がる。一口に言えば「エキゾチック・グラムロック」。ブギーとかワルツとかサイケが混在してる一方で、曲構成がものごっついパンキッシュ。時たま先の時代を見ているような音も出てきてて、センスの良さに脱帽する
正直、音はかなり時代がかっていると思う。が、曲と音選びの荒削りなセンスの良さで「時代」を飛び越えてしまっている。「黒船」ではそのハイセンスさが洗練されるが、本作のお気楽極楽でご機嫌かつ猥雑な音楽性はない。ダイヤモンドの原石でもあり、鈍く輝く魅力が忘れられない1枚。最初の2曲は必聴,
"2013-07-31 02:02:29""2013-07-31 02:15:14"

トゥルー・カラーズ

トゥルー・カラーズ

・86年発表2nd。The 80'sなHi-Fiなサウンドメイキングだが、一度聞いてリピートし直すと大ヒット曲の4も含めて、ゴスペルやソウルが下敷きになってるんだなと感じる。6、7のカバー曲なんかもそういう影響だと考えると納得。この二つ、アレンジ自体はとても時代的だけど歌は本物。
"2013-07-31 22:07:58"

Sadistics

Sadistics

・77年発表1st。親が残してた録音テープで。サディスティックミカバンドの加藤和彦とミカがいないバンドだからサディスティックス。ノリは大滝詠一の「Let's Ondo Again」に代表されるノベルティ路線を物凄くハイセンスかつスタイリッシュにやった一枚。カッコいいのになにか可笑しみが。
演奏はこの前年にセイシェルズでフュージョンの波に乗った高中正義YMO前夜の高橋幸宏後藤次利今井裕なもんだから、物凄くタイトな演奏。脂の乗った演奏で素晴らしいが、本人たちはあまり気に入ってないらしく、そこら辺がやけっぱちなテキトーさが洒脱したジョークになってる感はあるなあ。
"2013-08-01 22:04:09""2013-08-01 22:09:25"

TAKANAKA

TAKANAKA

・77年発表2nd。ソロ第2作。これも録音テープ。処女作のトロピカルなニュアンスをよりソリッドにした切れ味のいい作品になっている。有名曲2のアレンジ度合いも素晴らしいが、サーフロックのように明朗でいて非常にポップ。ギターソロというよりはメロディラインを弾くギタープレイが歌心あふれる代表作の一つかと
"2013-08-02 22:44:53

KOMEGUNY

KOMEGUNY

87年発表3rd。タイトルはアメリカで録音が行われたので米国=コメグニというネーミング。ジャケのキース・へリング調も印象に深いが内容も充実してる。ファンクが下敷きになっているが同時にエレポップも咀嚼されていて、聞き応えのある一枚。大ヒットの3もあるが捨て曲はなしでどれも楽しめる
"2013-08-04 15:22:13"

シャリ・シャリズム(完全生産限定盤)(DVD付)

シャリ・シャリズム(完全生産限定盤)(DVD付)

85年発表1st。ファンクを咀嚼した音楽的下地にエレポップなシンセが乗っかって、歌舞伎めいたジャポニズムが入り混じったバブリーなポップス。所々、和風なメロディが見え隠れしてるのも面白い。全体としてもバランスのいい、完成度の高いアルバムだと思う。リマスター&リイシュー希望(※後に再発された)
"2013-08-04 23:16:46"

2

2

・72年発表2nd。アメリカンプログレハードの古参ながら、いまいち地味なスティクス。プログレハードというにはそれぞれの要素がゴロっと置かれてるだけの非常にラフな音楽性だがハードドライヴィンな1やバンドの代表曲の一つである2とかは結構好き。そのサウンドの垢抜けなさは当時を捉えている
"2013-08-05 22:17:45"

Perfect Angel

Perfect Angel

・74年発表2nd。ソウルクラシックと化した大ヒット8を始め、粒ぞろいの楽曲が揃っている。その一翼には偽名で参加しているS・ワンダーの貢献が非常に大きいが、彼女の5オクターブとも5オクターブ半とも言われる歌声により陰に隠れてしまう。ここまでハイトーンを淀みなく出せる歌手も皆無だろう
2013-08-07 11:10:10"

スティーヴ・ライヒ:6台のピアノ/テリー・ライリー:インC

スティーヴ・ライヒ:6台のピアノ/テリー・ライリー:インC

90年録音盤。ピアノ・サーカスによる、ミニマルミュージックの巨匠二人の楽曲演奏。ライヒの楽曲は構築的な演奏アプローチでピアノの音にピアノの音が重なっていく。ライリーの方はライヒより空間的に余裕のある自由度の高い楽曲。ミニマルというジャンルの奥深さを一枚で聞ける入門に最適な作品。
"2013-08-07 12:29:01"

ティック&タック(紙ジャケット仕様)

ティック&タック(紙ジャケット仕様)

・80年発表8th。デメトリオ・ストラトスという強力なフロントマンがこの世を去った後のアルバムだが、元々バカテク軍団だったのでデメトリオのあの歌声がない分、RTFやウェザーリポートにも繋がるスタイリッシュなジャズロックとして聴ける。いかにもなイタリア風の珍妙なメロディも健在。
"2013-08-09 21:59:45"

IN THE CITY

IN THE CITY

・77年発表1st。ビートルズ×ザ・フー×パンク÷R&Bなネオモッズ的一枚。トリオでキレのいい演奏を聞かせてくれる。荒々しくもスタイリッシュに決めているのが後のサウンドの進化へと発展していくんだろうけど、ここでは若さと勢いに任せたエネルギッシュ溢れる演奏が最大の特色になっている。
"2013-08-11 13:05:36"

Octave

Octave

92年発表8th。大ヒット曲「君がいるだけで」収録作だが、それ以上にメンバーの結婚を祝ったコンセプトアルバムでもある。その結果としてファンキーとポップスのバランスを上手くとった聞きやすいアルバムだろうと思う。バブリーでゴージャスな白さも相俟って、クオリティの高い一枚。彼らの入門盤
"2013-08-11 20:36:46"

Key+Lia Best 2001-2010(キープラスリアベスト2001-2010)

Key+Lia Best 2001-2010(キープラスリアベスト2001-2010)

・11年発表ベスト盤。麻枝准作曲のLia歌唱曲を集めたベスト盤(なお鳥の詩は作詞は麻枝だが作曲は折戸伸治)。透明感あるLiaの歌声以上に麻枝准の作曲が非常に独特ではあるか。吟遊詩人的というか、歌詞と楽曲がワンセットだからこそ展開される表現みたいなのがあってそこが面白い。慣れると癖になる感じがある一枚。
"2013-08-11 23:00:18"

君はTOO SHY

君はTOO SHY

・83年発表1st。デビュー盤。デュランデュランの弟分として持て囃された感のあるグループだが、シンセ比率はこっちの方が高めか。リンドラムのリズムとスラップベースの金属音に煌びやかなシンセ音が重なり、先達よりキッチュさが増した佳曲揃いの一枚。聞いていて、楽しいしくたびれないのがまた魅力。
"2013-08-12 23:30:47"

Spring Session M

Spring Session M

・82年発表1st。デイル&テリー・ボジオ夫妻、パトリック・オハーンにウォーレン・ククルロといったザッパ・ファミリーが82年に繰り出したニューウェーヴロックバンド。ネオンサウンドというか暗闇にパカっとカラフルなサウンドが聞ける。音の雰囲気は後のネオサイケの一派にも近いのかもしれないけどこれはポップ。
"2013-08-15 21:51:27"

・76年発表5th。彼らの代表作。全体の印象としては、非常に日本の歌謡曲っぽい。故に馴染みやすかったのだろうが、皮肉な歌詞とは裏腹にエレピやストリングス、コーラスを多用した柔らかで優しいメロディは当時のウェストコーストサウンドの完成形ともいえそう。ロック色もあるが歌謡曲ぽさが耳に残る一枚
"2013-08-16 22:07:21"

Too-Rye-Ay

Too-Rye-Ay

・82年発表2nd。ケルティック・ソウル・パンクとでも言うべきか。とにかくソウルフルで弾ける上にものすごく軽快で明朗なレベルミュージックという趣がする。どこまでいってもケヴィン・ローランドの個性がポップなまでに爆発してて、熱き血潮に満ちた歌唱はやはり同時代の時流と呼応しているなと。
"2013-08-17 23:03:50"

ロート゛・ケ゛ームス

ロート゛・ケ゛ームス

・83年発表3rd。流浪のギタリスト、三枚目のリーダー作。収録時間僅か25分足らずのミニアルバム的一枚だが、中身は特農。トリオ編成ながらA・ホールズワースの切れ目ない流麗なギタープレイやBsのジェフ・ベルリンのプレイも凄い。氏の音世界は幻想的なのが特徴だが、そのエッセンスを見事抽出した一枚
"2013-08-18 09:21:25"

Advantage

Advantage

・04年発表1st。ジャケットのNES(海外版ファミコン)からも分かるように、FCソフトのBGMをアレンジを加えず、そのままコピー演奏してるバンド。ローファイかつオルタナな演奏だが、人が演奏していることを想定してない事を考えると、結構凄腕なのではなかろうか。選曲センスも渋い。
"2013-08-18 13:17:20"

Elf Titled

Elf Titled

・06年発表2nd。keyの導入によって演奏の幅は広がるが相変わらずローファイな演奏に何か気概を感じる。曲チョイスもコナミカプコン系目白押しで、BGMの完成度の高さとともにアレンジすることなく難なく演奏してしまっている彼らの技量にはただ脱帽。ゲームファンにも聞き応えがあるかと。
"2013-08-18 23:30:48"

TALKING BOOK

TALKING BOOK

・72年発表15th。今作からキャリア黄金期の幕開け。全体にオーガニックな雰囲気の一枚。スティーヴィの手にかかるとどんな楽器でも音に彼らしさが漂うのは天才たる所以。また大ヒット6のイントロでは後のHipHopの定型的リズムパターンが聞けるのも歴史的に面白いところ。地味に良スルメ盤
"2013-08-21 22:14:56"

Songs in the Key of Life

Songs in the Key of Life

・76年発表18th。Disc1の感想。最高傑作と言われるだけあって、各曲どれも高水準。5,6,8はソウルクラシックだし、4に至ってはインスト曲でもその才気が迸っているのが良く理解できる一方で、これでもかなり上澄みを掬ってるだけなのだという底知れなさも感じられる。
Disc2感想。代表曲ともいえる1を始めとして、Disc1と比べても、音楽の質量的にへヴィな趣を見せているが、マグマのように熱気を帯びている彼の創造性を証明しているように感じられるかと。ポップというより黒人音楽の顔が見えている。全編通じてお気に入りなのは3。
"2013-08-21 23:28:07","2013-08-24 23:44:22"

Isolation

Isolation

・84年発表5th。前作の大ヒット後、メンバーが交替して新体制でのアルバム。音の差異は明らかで、湿っぽさがなくなり、よりHI-FIでソリッドな乾いた音作りになった。新VoのF・フレデリクセンの声も曲調に見合った金属的なハイトーン。Ⅳよりプレイ頻度が高い一枚。1、3、4、6、7が好き。"2013-08-25 07:17:16"

Fahrenheit

Fahrenheit

・86年発表6th。さらにVoが交替し、映画音楽家のジョン・ウィリアムスの息子、ジョセフ・ウィリアムスに。今度はよりコンテンポラルにマイルドな音作りで、レゲエやジャズに傾倒したスムースな音がメインになった。この頃の代表作5も佳曲だが、1や10でのM・デイヴィスとの共演も聴き所。
"2013-08-25 07:26:29"

宇宙の騎士

宇宙の騎士

・77年発表1st。完璧な「デビューアルバム」を一つ挙げろといわれれば、これ以外に無いだろうと思われるくらい。硬軟、緩急の利いた演奏、楽曲は全て高水準。文句の出しようがない。スタジオ・ミュージシャンで名をはせた人々だから当り前か。アルバム構成もかなり練られていて、新人らしからぬ一枚
"2013-08-28 09:23:21"

Fresh Cream

Fresh Cream

・66年発表1st。ロックバンドの概念としてトリオ編成を確立させた最初期のグループ。エリック・クラプトンがギタリストとして絶頂期の幕開けを切る一枚だが、他の二人も凄腕なのでブルースにジャズのインタープレイを取り入れた、火花散る演奏を早くも見せている。その裏でポップな感触もある一枚。
"2013-08-28 11:01:05"

ムーヴィング・ウェイヴス(K2HD/紙ジャケット仕様)

ムーヴィング・ウェイヴス(K2HD/紙ジャケット仕様)

・71年発表2nd。彼らの出世作ヨーデルを取り入れた1の「悪魔の呪文」のヒットがあまりにも有名だが、テイス・ヴァン・レールのkeyやフルート、ヤン・アッカーマンのギタープレイが見せる流麗な楽曲の方がやはりメインだろう。非常にクラシカルかつジャジーな雰囲気が伴う存在感を示した一枚。
"2013-08-28 11:52:27"

Boston (Reis)

Boston (Reis)

・76年発表1st。MIT出身のトム・ショルツ率いるアメリカンプログレ・ハードの雄。初期クイーンの様にギター・オーケストレーションが目立つが、重ね方は全く違っていて、コーラス的に構築されている。一方でカレッジロックぽいホームメイドな作りで人懐こい一枚。そろそろ新作周期のはずだが…(※この年に11年ぶりの新作をリリース)
"2013-08-28 22:02:38"

SILK DEGREES

SILK DEGREES

・76年発表7th。彼の代表作でAORの名盤の一つにも数えられる。久々に聞くとキャリア初期にブルースなど歌っていた下地が見えて、結構R&B的ナンバーが多い。その中で異質なのが、ヒット曲の6と代表曲でもある10なんじゃないかと。結成前のTOTOメンバーがこの作品のいい洒脱感を与えてる
"2013-08-29 00:25:05"

エラ・エクストラーニャ

エラ・エクストラーニャ

・11年発表2nd。いわゆるチルウェイヴというジャンルの代表格の一つ。ざっくりと解説すれば、シューゲイザーグランジの音楽性をエレポップでやってます的な感じか。ノイジーかつ心地よい浮遊感を持つシンセサウンドは非常にナイトミュージック向き。日本盤はボートラに1stアルバムが丸々収録。
"2013-08-30 23:57:21"

Psychic Chasms

Psychic Chasms

・09年1st。2ndと比べると、陽気にポップか。2ndの密室感もいいがこちらのカラフルな楽曲も好きだな。楽器の使用頻度はこちらの方が多いかも。シンセの音をノイズっぽく使う手法はすでに健在。太陽の穏やかな日差しを感じられる、2ndと合わせて新世代のエレポップとして評価されるべき一枚
"2013-08-31 00:04:51"

Welcome to the Real World

Welcome to the Real World

・85年発表2nd。メンバーの出自的にもTOTOエピゴーネンっぽい感もあるバンドなのだが、瞬間最大風速的にクールな質感で時代の感覚を捉えたアルバムを送り出したのだなあという印象を持つ。そこの統一感があって結構聞きやすい。DrのP・マステロットは後に90〜00sのクリムゾンに加入。
"2013-08-31 23:47:25"